FDIC総裁:民間拠出の大企業破たん処理システム創設、議会に要請

米連邦預金保険公社(FDI C)のベアー総裁は、「大き過ぎてつぶせない」とみなされる企業が 破たんした際の政府負担の軽減を目指して、大手金融機関に費用の拠 出を求めるよう、同国議会に要請する意向だ。

ベアー総裁は、23日に上院銀行委員会で予定されている証言向け に用意した資料の中で明らかにした。資料はブルームバーグ・ニュー スが入手。同総裁は、民間企業が資金を拠出する形で「金融機関破たん 処理基金(FCRF)」を設立し、政府が破たん企業の整理処理に介入 した際、運転資金と想定外の損失を補てんするための費用を賄うべきだ と主張した。

ベアー総裁は「規模が大きく業務内容が複雑で、破たんすれば金 融システム全体にリスクが及ぶ可能性の高い金融機関に対し、費用負 担を課すべきだ」と主張、「こうしたシステムを設けることはまた、 民間機関が過大に成長しない動機付けとなり得る」と語った。

提案は、破たんがすれば金融システム全体に影響を与えかねない企 業を対象に、政府が救済や別の企業とのM&A(合併・買収)の取り まとめを迫られずに済むことを目指している。

ベアー総裁は「市場経済が適切に機能していれば、勝ち組と負け 組みが生じる。誤った経営や過度のリスクテイクによって破たんして 存続不能に陥った企業は倒れるべきだ」と指摘した上で、「大規模で システム全体に影響を与え得る金融機関」を納税者に負担を強いるこ となく整理するため、こうしたシステムを創設すべきだと指摘した。

同総裁は「金融機関の処理について新たな包括的体制が整わなけ れば、昨年同様、米政府はコストの高い対応を再び迫られることにな る」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE