富士通:2年後の利益最高、海外強化で急回復へ-中期目標(Update3

情報システム構築で国内最大手の富 士通は23日、前期(2009年3月期)に純損益で1124億円の赤字となっ た収益構造を急回復させ、2年後には過去最高の利益を目指すと発表し た。国内と海外との連携強化や事業構造の再構築を進めて市況回復の波 に乗り、実現するとしている。

12年3月期の目標数値は売上高5兆円、営業利益2500億円、純利 益1300億円。いずれもブルームバーグ・データの予想中央値である売上 高4兆9300億円、営業利益1678億円、純利益838億円を大きく上回る。

野副州旦社長は発表会見で、目標は業界環境が今期(10年3月期) を底に回復するとの見通しが背景と説明。半導体生産の一部を台湾 TSMCに委託するなどリストラ策の効果も出して「日本に軸足を置く 真のグローバル企業」を目指すと語った。前期32%だった海外売上高比 率は、12年3月期で40%超に高める方針。

ただ、東海東京調査センターの佐藤春雄シニアアナリストは発表内 容に関し「事業環境への認識が見えにくかった」と指摘。「足元の落ち 込みが気になる」とも述べ、強気の目標に対する懸念を示した。

07年に掲げた「売上高営業利益率5%」の目標にも、2年遅れで到 達する。今期(10年3月期)での実現を目指したが、昨秋以降の不況で 断念していた。08年3月期まで4年間は3.4-3.8%で推移したが、前期 は1.5%に急低下し、今期は1.7%の見込み。

富士通の株価は、目標数値が午後1時に公表されたのを受け一段高 となり、前日比5.9%高の556円と年初来高値をつけた。終値は同18円 (3.4%)高の543円。

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