レッグ・メイソンのミラー氏:銀行株とハイテク株が相場上昇けん引へ

米資産運用大手レッグ・メイソン のビル・ミラー氏(59)は、米株式相場の「最悪期は過ぎた」と述べ、 金融株とハイテク株が相場上昇をけん引するとの見通しを示した。

ミラー氏は運用するファンドのレッグ・メイソン・バリュー・ト ラストの投資家向け書簡で「米株式市場に割安株があふれている」と 述べ、「強気相場は通常、次の4条件がそろった時に始まる。景気が底 入れして企業収益が底打ちするとともに米金融政策が景気支援型で、 バリュエーション(株価評価)が低いという条件だ。今はその状態に ある」と指摘した。

2005年まで15年間S&P500種株価指数を上回る運用成績を記 録したことで知られるミラー氏は、06年から3年間は同指数に後れを 取った。住宅建設や銀行、住宅ローン会社に投資したのが不振の一因 で、08年のレッグ・メイソン・バリュー・トラストの成績はマイナス 55%だった。09年のリターンは21日時点で19.8%と、S&P500 種の配当を含めたリターンを12.6ポイント上回っている。

銀行などの金融株はS&P500種が12年ぶりの安値を付けた3 月9日以来96%上昇し、業種別10指数で最大の値上がりとなってい る。ハイテク株は55%高で業種別値上がり率2位。

ゴールドマン・サックス・グループが今月14日に発表した2009 年4-6月(第2四半期)決算は、トレーディングや株式引き受けに 伴う収入の好調で過去最高益だった。インテルとIBMも今月、アナ リスト予想を上回る利益を発表した。

ミラー氏は書簡で「金融株は相場底打ちを主導した。1980年代 後半から90年代前半の銀行危機の底から反発した際と同様だ」と指 摘。「ゴールドマンの力強い四半期決算は今後の金融セクターの動向の 前触れかもしれない」と述べた。

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