日銀オペ金利が下限付近、銀行の資金余剰強まる-証券は需要おう盛

日本銀行が実施する資金供給オペ の落札金利が下限付近で推移している。銀行を中心に資金余剰感が強 いためだ。

日銀は午後、2本建てで本店共通担保オペ1兆2000億円を実施し た。期日は8月11日と9月25日の期内物。平均落札金利はいずれも

0.120%だった。

国内大手金融機関の資金担当者によると、コール市場を見渡して もターム(期日)物の資金調達は証券会社しか見えないような状況で、 日銀の資金供給オペは多すぎる感じもするという。

日銀の共通担保オペは7月に入ってほぼ毎日実施され、その大半 が月中や8月前半に期日が到来する期間の短い資金だ。このため、落 札金利も0.11%まで低下し、下限0.10%に接近している。

毎日実施されている国債買い現先オペも、スポットネクスト物の 最低金利が0.11%、1週間物は0.12%だった。コマーシャルペーパー (CP)買い現先オペは3回連続で下限0.10%をつけた。

銀行は資金余剰

銀行勢の需要以上に資金が供給されると、準備預金の積み立てが 進む。実際、7月分の積みが始まって3営業日で、標準ペースと比較 した進ちょく率のかい離幅はプラス6%を超えている。

メガバンクは準備預金に必要以上の資金を積む超過準備を避ける ため、レポ(現金担保付債券貸借)市場で積極的に資金を放出してお り、レポ金利の低位安定につながっている。

国内大手投信投資顧問のファンドマネジャーは、貸出減少や預金 増加、増資などの影響で、銀行は総じて金が余っており、低利回りで も国庫短期証券(TB)を購入せざるを得ない面はあるだろうという。

CP市場では、8月や9月に償還する期内物が軒並み0.13%台で 発行された。これは翌日物の現先金利とほぼ同水準。短資会社による と、銀行ディーラーを中心に買い進まれたという。

証券の資金手当て

ただ、日銀がこの日行った本店共通担保オペ2本のうち、8月分 は、4000億円の通知額に対して、6倍超となる2兆4847億円の応札 が集まった。資金供給オペの応札倍率が高水準になっている背景は、 カネ余りの銀行とは対照的に、TBなどの在庫を抱えた一部の証券会 社の資金手当ての需要がおう盛なためとみられている。

22日に入札が行われた新発TB3カ月物は、落札水準より1.5ベ ーシスポイント(bp)程度低い0.15%で取引されたが、国内証券のト レーダーは、投資家の積極的なTB購入には懐疑的な見方を示してお り、一部の証券では依然としてTBの在庫が積み上がっているとみら れていた。

このため、無担保コール取引では、銀行勢の調達がほとんど見ら れないなかで、1週間物から3カ月物まで、幅広いターム物で証券の 資金調達が見られているという。

大手投信のファンドマネジャーは、国債がさらに増発されるとの 観測もくすぶるなか、日銀の積極的な金融調節が市場の安定を維持す ると指摘。TB3カ月物のレンジを0.15-0.17%程度と予想した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE