債券先物相場が堅調、海外勢の買いで5日ぶり反発-株高で一時売りも

債券市場で先物相場が堅調(利回 りは低下)。前日まで先物相場が続落していたことを受けて海外投資家 などからの買いが優勢となった。もっとも、午後に日経平均株価が上げ 幅を拡大させると売りが増えて、138円を割り込む場面もあった。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用第2グループリーダ ーは、「朝方は海外勢からの買い戻しが入り先物を中心に小高く始まっ たが、午前の終了にかけて10年債に売りが出て上値が重くなった。大 引けにかけて再び買い戻しが入った。中期債はしっかりだが、超長期債 は弱い」と述べた。

東京先物市場の中心限月9月物は5営業日ぶりに反発。前日比9銭 高の138円17銭で始まった後、徐々に買いが優勢となり、一時は19銭 高まで上昇した。午後に入ると、売りが優勢となり、9銭安の137円 99銭まで下落し、今月1日以来の138円割れとなった。大引けにかけ ては再び買いが増えて、結局12銭高の138円20銭で終了。日中売買高 は2兆1276億円。

大和証券SMBCシニアJGBストラテジストの小野木啓子氏によ ると、「朝方は海外勢の買い戻しが優勢だったが、午後に入って株価が 上昇したので売りが出た」という。日経平均株価は、前日比69円78銭 高の9792円94銭で引けた。午後に入って上げ幅を拡大させて、一時は 138円高まで上昇した。

三菱東京UFJ銀行円貨資金証券部次長の中山憲一氏も、「株価を にらみながらの動きだった」と指摘した。

新発10年債利回りは1.38%

現物債市場で新発10年物の302回債利回りは、前日比0.5ベーシ スポイント(bp)低い1.375%で取引開始。その後は徐々に水準を切り 上げ、1.5bp高い1.395%に上昇し、6月29日以来、約1カ月ぶりの高 水準をつけた。しかし、1.4%に接近したことで買いが入り、午後3時 57分時点では前日比変わらずの1.38%で推移している。また新発5年 債利回りは1bp低い0.695%で推移している。

三菱UFJ証券の稲留克俊債券ストラテジストは、「午後に株価が 上昇する場面では先物売りが膨らんだが、先物の138円や10年債利回 りの1.4%といった節目の水準では積極的な売りも出ない」という。現 物市場はしばらく方向感に欠ける展開が続くとも見込んでおり、「10 年債に関しては超長期ゾーン対比で割高感があり、次回入札までには

1.4%台に利回りが上昇してもおかしくない」と語った。

超長期債が売られた。新発20年債利回りは前日終値(2.105%)を

3.5bp上回り2.14%、新発30年債利回りは3.5bp高い2.285%で推移し ている。伊藤氏によると、「昨日の20年債入札自体は無難だったが、 流通市場での販売が悪いことを嫌気して売りが出た」という。

--取材協力:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,

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