IMF:中国には景気対策拡大の余地あり-年次経済報告

国際通貨基金(IMF)は中国経 済に関する年次報告で、失業増加への対応で財政出動を伴う景気刺激 策を拡大する余地があるとの見解を示した。

IMFは報告書で、中国の公的債務は低水準であることから、既 存の景気刺激策に加えて財政支出を拡大することが可能だと指摘。人 為的に過小評価されていると米議会が指摘している人民元については、 IMF理事の間で意見が分かれたことが示された。

IMFの見解は、2010年まで追加景気対策を先送りするよう先 月勧告した世界銀行の見方と対立するものだ。中国ではすでに経済成 長率が上昇しており、中国人民銀行(中央銀行)も株式や不動産バブ ルの阻止に向けた対策を講じている。

中国経済に関する幹部レベルの年次報告としては3年ぶりとなる 今回の報告書でIMFは、「理事らは財政出動が10年も維持されるべ きだとの見解だ」と説明。「短期的にみて、経済のバランスが調整され るのに伴い、輸出に傾斜した分野で人員が削減され、失業率が上昇す る恐れがある」との見方を示した。

報告書によると、09年の失業率は年間平均で4.4%と、前年の

4.1%から上昇する見通し。経済成長率は7.5%と、前年の9%から 鈍化すると見込まれる。

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