NY外為:ドル、7週間ぶり安値近辺-逃避需要が弱まる

ニューヨーク外国為替市場ではド ルが対ユーロで7週間ぶりの安値近辺にとどまった。株式相場が底堅 く推移したため、基軸通貨として比較的安全な地位にあるドルの需要 が弱まった。

円とドルは、南アフリカ・ランドやメキシコ・ペソなど高金利通 貨に対して下落した。S&P500種株価指数が一時、昨年11月以来の 高値を付けたことが背景。ニュージーランド(NZ)ドルは対米ドル で9カ月ぶりの高水準。ランドは金相場の上昇を好感して月初来高値 を付けた。

ウェルズ・ファーゴの通貨戦略責任者、ニック・ベネンブローク 氏(ニューヨーク在勤)は「主要10カ国(G10)の通貨がやや軟調に 推移する中、新興市場国や資源国の通貨の一部が堅調になっている」 と述べた。

ニューヨーク時間午後4時6分現在、ドルはユーロに対して1ユ ーロ=1.4214ドルと、前日(1.4226ドル)からほぼ変わらず。円は対 ユーロで0.3%高の1ユーロ=132円97銭(前日は133円36銭)。対 ドルでの円は0.2%上昇し、1ドル=93円54銭(同93円74銭)だっ た。

円はランドに対して0.9%下落、ドルはメキシコ・ペソに対して

0.7%下げた。高金利通貨の需要が高まるとの思惑が理由。日本の政策 金利は0.1%、米国は事実上のゼロ金利政策をとっている。一方、南ア は7.5%、メキシコは4.5%。

S&P500種株価指数は一時、昨年11月5日以来の高値となる

959.83まで上昇したが、ほぼ変わらずで終えた。

ランド高

ランドは一時、1.7%高の1ドル=7.6775ランドと6月30日以来 の高水準を付けた。BNPパリバの新興市場通貨ストラテジスト、シ ャヒン・バリー氏(ロンドン在勤)によると、日本の投資家がランド 建て債券に投資するとの思惑もランド買いにつながった。

同氏によれば、日本の投資信託は今月末までに400億ドル超のフ ァンドを売り出す予定。その大部分がランド建てなどの資産に投資す るという。

NZドルは一時、1NZドル=66.30米セントと、昨年10月3日 以来の高値水準を付けた。

ポンド安

ポンドは対ユーロで約1週間ぶりの安値水準で推移した。英国立 経済社会研究所(NIESR)は英住宅価格が再び下落し始めるとの 見通しを示した。

NIESRは英国内総生産(GDP)伸び率については4―6月 (第2四半期)にマイナス0.4%と予想した。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト32人の予想中央値はマイナス0.3%。発表は今月24日。

ポンドは対円で0.3%下落。イングランド銀行(英中央銀行)が公 表した今月9日開催の金融政策委員会(MPC)議事録で、資産買い 取りによる量的緩和の規模据え置きを全会一致で決定したことが明ら かになった。これを受け、ポンドは下げ渋った。

議事録によると、キング総裁ら9人から成るMPCは8月に発表 する新たな経済見通しを考慮しながら、買い取り規模を見直す方針を 決定した。MPCは9日の会合で政策金利を過去最低の0.5%に据え置 いた。

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