米CITに緊急融資で即座に1億ドルの収入-合意した債券保有者6社

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)やセンターブリッジ・パートナーズ など米商業金融CITグループに緊急融資することで20日合意した 同社の債券保有者6社は、即日利用可能とした20億ドルで1億ドル の手数料収入を上げた。しかも、ほとんどリスクなしだという。

8月に償還期限を迎える10億ドルの債務に苦しむCITは、融 資提供の6社に5%の手数料支払いと13%以上の年利払い実施で 合意した。さらに、融資額の5倍余りの資産を担保として約束した。

CIT債7000万ドル相当を含む資産14億ドルを運用するSM Hキャピタル・アドバイザーズのドウェイン・モイヤーズ最高投資責 任者(CIO)は「実にひどい条件だ。法外な条件で、最後の最後ま で搾り取られている」と語る。

しかもCITは当局への届出書で21日、今回の融資では資金調 達問題は解決せず、8月17日に満期を迎える変動利付債10億ドルの 保有者が額面1ドル当たり82.5セントでの買い戻しを受け入れなけれ ば破産法適用の申請を余儀なくされる可能性を指摘した。米金融取引業 規制機構(FINRA)の債券価格報告サービス、トレースによると、 同債券は21日、2.25セント下げて85.25セントで取引終了した。

事情に詳しい関係者によると、融資提供で合意したのはPIMC Oとセンターブリッジのほか、ボーポスト・グループやキャピタル・ リサーチ・アンド・マネジメント、オークツリー・キャピタル・マネ ジメント、シルバー・ポイント・キャピタル。英銀バークレイズがと りまとめた。20億ドルのほか、今月末までに10億ドル提供する。

同合意について、CITの広報担当カート・リッター氏は「取締 役会はすべての利害関係者にとって最善策だと確信した」と語ってい る。融資の条件についてはコメントを控えた。

一方、独立系格付け会社イーガンジョーンズ・レーティングスの ショーン・イーガン社長は、CITがもし経営破たんしたとしても、 債権者グループは担保があるため、多分、今回の融資で損をすることは ないと指摘。1972年の映画「ゴッドファーザー」のマフィアのボスに なぞらえ、「まるでドン・コルレオーネの融資だ。損失は決して出な い」と語った。

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