メカブに鳥インフル予防効果、理研ビタ株反発-学会発表へ

「わかめスープ」や「ふえるわか めちゃん」が主力の食品メーカー、理研ビタミンの株価が反発。富山大 学との共同研究で、わかめのメカブから抽出したフコイダン(粘り成分 の一種)が鳥インフルエンザの感染を予防する可能性が高いことを突き 止めた。オーストリアで開催されている国際会議で発表することにして おり、同社の研究力などを評価する買いが膨らんだ。

株価は一時前日比5.5%高の2885円と、年初来高値(2890円、 5月25日)に接近し、終値は同2.2%高の2795円。出来高は6万 2300株と、7月の終日出来高平均993株を上回るとともに、2004年 3月19日(8万3000株)以来、5年4カ月ぶりの高水準に達した。

理研ビタが21日の取引終了後に公表した報道資料によると、マウ スに弱毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N3亜型もしくはH7N 2亜型)を鼻から感染させ、感染1週間前から1週間後までの2週間、 メカブフコイダンを毎日投与したところ、肺や気道でのウイルス増殖が 抑制されたという。

今回の研究は、富山大学大学院の医学薬学研究部生薬学研究室の林 利光教授と組んで行った。その成果を19日からウィーンで開催中の 「第15回欧州糖質シンポジウム」で公表する。同社IR担当の夜光紀 英氏は、「今回はあくまで学会発表。商業化など今後の展開に関しては ヘルスケア部が主体となって検討していく」としている。

夜光氏によると、メカブフコイダンを主成分にしたサプリメントは 今年7月に発売済み。資本提携先のキッコーマンと組んで開発した健康 補助食品「からだのチカラ」は、1袋120粒入りで希望小売価格6300 円(税込み)。同社の通販サイトなどで販売している。

健康補助食品を含む同社の食品事業の前期(2009年3月期)売上 高は663億円。同社では、12年3月期にこれを711億円に増大させる 計画で、健康食品事業の拡大や海藻事業のブランド力向上などを図る。

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