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米企業4-6月期決算、予想上回る業績相次ぐ-景気安定化か

2009年4-6月(第2四半 期)決算を発表した建設機器メーカー世界最大手の米キャタピラー や製薬のメルク、化学のデュポンなどは、いずれも人員削減を通じ てアナリスト予想を上回る業績を達成し、需要拡大の見通しも示し た。予想を上回る決算が相次いだことは、リセッション(景気後 退)の終息が近いことを示唆している可能性がある。

S&P500種株価指数の構成銘柄で第2四半期決算を発表し た94社のうち、収益が予想を上回った企業の割合は約77%に達 した。これは四半期としてはブルームバーグにデータがある1993 年以降で最高の水準。人員削減は6月の米失業率を9.5%に押し 上げたものの、企業の経費節減に寄与した。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の株式市場ストラ テジスト、アレック・ヤング氏(ニューヨーク在勤)によると、今 回の業績は、第2四半期の景気がアナリストの予想する最悪のシナ リオほど悪くなかったことを意味している。6月の米景気先行指標 総合指数(LEI)は3カ月連続で上昇し、50年で最悪のリセッ ションが収束しつつある可能性が示された。

ヤング氏は21日の電話インタビューで、「企業業績と景気の 最悪期は過ぎており、市場では収益が前年同期比横ばいに戻ると予 想されている」と指摘。「企業業績が底入れしつつあり、景気もそ うなりつつあると市場は確信している」と述べた。

見通し上方修正

指標となるハイテク企業2社は先週、アナリスト予想を上回る 見通しを示した。半導体最大手インテルが明らかにした7-9月 (第3四半期)の売上高見通しは、アナリスト予想を上回った。パ ソコン需要が中国などで回復に転じたと指摘した。

コンピューターサービス最大手のIBMは09年通期の利益見 通しを1株当たり50セント引き上げ、9.70ドル以上になると予 想。これもアナリスト予想を上回った。

業種別でみると、第2四半期はハーレー・ダビッドソンの二輪 車やカーニバルのクルーズといった裁量支出にかかわる企業19社 のうち17社が予想以上の収益を実現した。鉱工業では13社中9 社、金融では19社中13社で業績が予想を上回った。

21日までに第2四半期決算を発表した企業の業績は平均で前 年同期比26%の減益だった。

平均は26%減益

ブルームバーグのアナリスト調査によると、S&P500種構 成企業の第3四半期は前年同期比20%減益、10-12月(第4四 半期)は63%増益が見込まれている。

第4四半期は、前年同期にサブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローン関連投資の混乱で銀行や保険会社の業績が落ち込ん だことによる反動が寄与する見込み。金融機関を除くと、8%の減 益になる見通しだ。

さらに、10年1-3月(第1四半期)は24%増益、通年では 22%増益をアナリストらは予測している。

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