TB利回り1カ月ぶり高水準、投資家の需要探る-入札前に大口買い

財務省が実施した国庫短期証券 (TB)3カ月物の入札は、落札利回りが約1カ月ぶりの高水準にな った。投資家の慎重な購入姿勢を受け、ディーラーが水準を調整した。 入札前(WI)取引で利回りが上昇した場面では大口の買いが指摘さ れた。

TB42回債(償還10月26日)の入札結果は、最高利回りが 前回比1ベーシスポイント(bp)高い0.1685%、平均利回りも1 bp上昇の0.1653%と、6月17日以来の高い水準になった。

午前の取引では、前回のTB40回債が前日比0.5bp高い

0.17%に売られ、42回債のWIも0.165%で取引された。東短リサ ーチの寺田寿明研究員によると、「WIで1兆円規模の買いが入って いた」もようで、売っていた向きのショートカバーが入札後に入った。

入札後の42回債は0.16%から0.155%まで買われている。国 内証券のトレーダーによると、最高落札利回りの案分比率が17%と 予想より低く、予定額を確保できなかったという。

利回り水準の調整

TB3カ月物の落札利回りは、6月下旬の国債大量償還に伴う 資金余剰で一時0.15%を下回ったが、その後は投資家需要の減少を 受けて3週連続で上昇した。

この日の入札は一部投資家のまとまった需要も観測され、金利 上昇が一服するとの見方が出ている。一方、TBは大量発行が続くな か、既発債には含み損も生じており、ディーラーの売り圧力が残ると の予想も聞かれた。

国内大手銀行の資金担当者は、利回りがもう少し調整してほし いが、どんどん上がる環境でもなく、買い興味が出てきているのでは ないかという。レポ(現金担保付債券貸借)や日銀オペの金利が低く、 TBの在庫が全般的に積み上がっている感じでもないとみていた。

月内オペ0.11%

国債の資金手当てを行うレポは0.12%付近で低位安定した。午 前の国債買い現先オペは、スポットネクスト物(24日-27日)の最 低落札金利が前日比1bp低下の0.11%となったほか、1週間物 (24日-31日)も0.12%で横ばいだった。

午後の本店共通担保オペ4000億円(23日-31日)の最低・ 平均落札金利も0.11%と、下限0.10%に接近。銀行間で月内の資 金余剰感が強まるなか、日銀は期間が比較的短い資金供給オペを連日 実施しており、準備預金の積みの進ちょくに影響している。

3カ月CPが0.15%

一般企業が発行するコマーシャルペーパー(CP)の金利は低 位横ばい。24日の発行分で2000億円超の取引が成立したが、ディ ーラーの買い意欲が根強かった。

最上位格付けa-1プラスの電機メーカーの3カ月物は0.15% で100億円成立。TB利回りを下回った。同格付けの電機メーカー の9月末償還物は0.14%割れ。a-1格付けのリース会社の3カ月 物は0.20%だった。

短資会社のCPディーラーによると、今後は日本政策金融公庫 の政府保証CPの償還などもあり、運用資金が余りやすいという。

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