米アップル4-6月:利益は市場予想上回る-製品需要旺盛

コンピューター・電子機器大手 の米アップルが21日発表した2009年4-6月(第3四半期)決算は、 売上高と利益がアナリスト予想を上回った。高性能の携帯電話端末 「iPhone(アイフォーン)」やパソコン(PC)「マッキント ッシュ(マック)」のノート型の低価格版の投入で顧客獲得を図った のが奏功した。株価は時間外取引で一時4.5%上昇した。

発表資料によると、利益は12億3000万ドル(1株当たり1.35 ドル)となり、前年同期の10億7000万ドル(同1.19ドル)から増 加した。売上高は前年同期比12%増の83億4000万ドル。ブルーム バーグがまとめたアナリスト予想平均は、1株利益が1.17ドル、売 上高は82億1000万ドルだった。

アップルは、iPhoneの処理速度を高めた新機種「3GS」 を投入し、従来製品の「3G」を99ドルに値下げ。ノート型PC 「マックブック」の最新版も発売した。ジェイコブ・インターネッ ト・ファンド幹部のライアン・ジェイコブ氏によると、iPhone の需要増加が利益率を後押ししたという。

ジェイコブ氏はiPhoneについて、「アップルでは最高の利 益率の製品であり、最も急速な伸びを見せている」と指摘。「マック の販売がひどい経済環境でも増えているのは印象的だ」と語った。

粗利益率は36.3%だった。4月時点では、アップルは1-3月 (第2四半期)の36.4%から約33%に低下すると予想していた。

21日のナスダック市場では、アップルの株価は151.51ドルで終 了。決算発表を受けた時間外取引では一時6.84ドル高の158.35ドル を付けた。年初来では78%上昇している。

iPhone需要急拡大

iPhoneの3GSは、スティーブ・ジョブズ最高経営責任者 (CEO)の職場復帰の直前の6月19日に発売された。ピーター・ オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)は電話会議で、需要に対 応するため同製品の生産増強に取り組んでいると説明した。

第3四半期のiPhone販売台数は520万台。マックの販売台 数は260万台だった。携帯メディアプレーヤー「iPod」の販売台 数は1020万台に減少した。カウフマン・ブラザーズのアナリスト、 ショー・ウー氏は「マックの販売が非常に多かった」と述べ、「アッ プルのビジネスは厳しい経済環境でも実にうまく持ちこたえている」 と評価した。

業績予想

ティム・クック最高執行責任者(COO)は、「短期的」にはi Phoneの需要に対応できないとの見方を示した。同社は18カ国 で3GSを発売しているが、販売市場を旧モデルと同様に80に広げ る方針。クックCOOはまた、中国でのiPhone発売を「最優先 プロジェクト」だと位置付け、1年以内に中国で同製品提供したい意 向を表明した。同社によると、3GSは発売後最初の週末で販売台数 が100万台を超えた。

アップルは新学期商戦となる7-9月(第4四半期)について、 売上高を87億-89億ドル、1株利益を1.18-1.23ドルと予想した。 同社はアナリスト予想を下回る業績見通しを提示することが多い。ブ ルームバーグのアナリスト予想では、売上高は90億3000万ドル、1 株利益は1.29ドルと見込まれていた。

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