米CITグループの社債保証コストが上昇-破たん懸念再燃で

21日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場では、米商業金融CITグループの社債保証 コストが上昇した。同社が額面1ドル当たり82.5セントでの買い戻 しに応じるよう社債保有者を説得できなければ、破産法の適用を申請 せざるを得なくなる可能性があると明らかにしたことが響いた。

同社は前日、債券保有者が30億ドル(約2800億円)の緊急融 資の提供に合意したと発表。この日の債券投資家の間では、今回の融 資はCITが債務を再編し、資金調達モデルを刷新するのに十分かど うかについて懐疑的な見方が強まった。

フェニックス・パートナーズ・グループによれば、CIT債を5 年間保証する契約の前払い部分は6.5ポイント上昇し47%。CIT が今後5年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る確率をトレーダー らがほぼ95%織り込んでいることを示唆している。

ヘクサゴン・セキュリティーズのマネジングディレクター、デー ビッド・ヘブンズ氏は、融資により「CITは当面の破たんの危機は 脱したが、まだ完全に回復途上に置かれたわけではない」と指摘。「す べてが不透明だが、CITが危機を乗り切るために必要となる措置が 多くある」と述べた。

期間2年半の融資により、CITは債務圧縮に向け、債券保有者 と合意に達するための時間的猶予が得られる。同社は過去8四半期で 30億ドルの損失を計上し、その後追加支援を要請したが、政府はこれ を拒否した。

フェニックスによれば、北米の投資適格級企業125社で構成する マークイットCDX北米投資適格指数のスプレッドは、2.5ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の122.5bp。CDSスプ レッド1bpは債務1000万ドルに対する期間5年の年間保証料 1000ドルに相当する。スプレッド低下は投資家心理の改善、上昇は 心理の悪化を示す。

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