パナソニック電工債、希少性評価-募集開始から5分で完売(訂正)

パナソニック電工が17日に起債した 300億円の国内普通社債(SB)第4回債は、投資家から世界的なブラ ンド力や約1年ぶりの起債という希少性などが評価され、募集からわず か5分後に完売宣言をするという好調ぶりを示した。

事務幹事の日興シティグループ証券のデット・シンジケート部担当 者によると、同第4回債は17日午前10時43分に募集を開始。世界的な ブランドや希少性を評価した生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、 中央公的機関、信用金庫などが購入し、同10時48分には売り切れたと いう。

同第4回債の年限は10年。表面利率は1.593%、発行価格は100円 で決まった。発行利回りは国債利回りに対するスプレッド(金利上乗せ 幅)で+26bp(1bp=0.01%)だった。

主幹事は、日興シティグループ証券が事務幹事、大和証券SMB Cが共同主幹事をそれぞれ務めた。格付けは、格付投資情報センター (R&I)のAA+(格下げ方向で見直し中)を取得した。

パナソニック電工の格付けは、AA+と電力会社並みの高水準なが ら、R&Iからは現在、格下げ方向で見直しを受けている途中。ただ格 下げとなったとしても1段階にとどまり、ダブルA格は維持できる見通 しだ。

共同主幹事証券は、当初、スプレッドに関して対国債利回り+24bp から+29bpで投資家の需要調査にあたっていた。最終的には下限に近い +26bpに決まった。R&IからAA-の格付けで7月に募集を行ったア イシン精機や住友商事の10年債のスプレッド+29bp、+30bpをパナソ ニック電工債は下回った。

スプレッドが発行体であるパナソニック電工側に有利に決まったこ とについて、第一生命保険債券部の原田浩志次長は「クレジット上は問 題ないだろう」と指摘。約1年ぶりの社債発行で希少な銘柄となったこ とについては、「パナソニックが今年3月に過去最大の4000億円を発行 しており、これを投資家がどうみるかによるだろう」と語った。

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