中国輸入の鉄鉱石現物価格:今年初の90ドル超え-景気回復で輸入拡大

中国に輸入される鉄鉱石の現物 価格が今年に入って初めて1トン当たり90ドルを超えた。同国の経 済成長の回復により輸入が拡大していることが背景にある。中国は世 界最大の鉄鉱石輸入国。

英業界誌メタル・ブレティンによると、鉄分63.5%の鉄鉱石の 現物価格は17日終了週に4.6%上昇し1トン当たり91ドルと、昨年 10月10日以来の高値となった。

中国政府が4兆元(約55兆円)規模の景気刺激策を実施するな か、同国の4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)伸び率は 前年同期比7.9%となった。鉄鋼メーカーの増産に伴い、鉄鉱石輸入 は1-6月(上期)に29%増加した。中国は5日、鉄鉱石輸出2位の 英・オーストラリア系リオ・ティントの幹部社員4人の身柄を、国家 機密を盗んだ疑いで拘束したが、鉄鉱石の現物価格は上昇している。

豪鉄鉱石輸出企業アトラス・アイロンのマネジングディレクター、 デービッド・フラナガン氏はインタビューで、「中国向けに大量の鉄 鉱石が海上輸入されている」と指摘。「中国が発表する経済成長に関 する指標は非常に好調なようだ。世界的に景気への信頼感は強まりつ つある」との見方を示した。

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