TB2カ月物は需要低調、期内物でも投資家は様子見-3カ月入札前

財務省が入札を実施した国庫短期 証券(TB)2カ月物は、投資家の需要が低調だった。償還が9月期 末前に到来して買いやすいとの見方もあったが、需給悪化に伴う利回 りの上昇傾向を受けて様子見する投資家が増えているもようだ。

TB41回債入札(償還9月18日、発行額3.5兆円)の最高利回 りは0.1480%、平均利回りは0.1446%となり、入札後は0.145%付近 で推移。残存期間が同じ既発債の引け値の水準を1.5ベーシスポイン ト(bp)程度上回った。応札倍率は約4カ月ぶりに4倍を下回った。

9月期末までに償還する期内物は、期末越えの資金繰りを意識し た銀行の買いが強かったため、この日の2カ月物の需要低調は予想外。 東短リサーチの寺田寿明研究員は、「投資家の資金が余っていても、T Bには以前ほど買いが入らなくなっている」という。

国内大手銀行の資金担当者は、貸出が伸びず、預金が増え、資金 が余っていることは確かだとしながらも、TBは秋口のさらなる増発 観測があるなかで、慌てて買う必要はないと指摘。3カ月物のレンジ を0.14-0.18%と予想したうえで、目先は利回りの上昇を見込んでい た。

3カ月物の入札

市場では、前週入札されたTB3カ月物40回債が0.165%まで売 られ、あす入札の3カ月物42回債について、「0.16%台を中心に0.17% 台まで上昇する可能性もある」(寺田氏)という。6カ月物37回債は

0.165-0.17%、1年物39回債は0.18%で取引され、全体的に売り優 勢の展開だった。

国内証券のトレーダーは、余資消化の需要は一服しており、発行 日が同じTBなら、2カ月物よりあす入札される3カ月物(償還10 月26日)の利回り上昇に期待する投資家が多いのではないかという。

投資家が利回り上昇を予想する背景には、TBの需給悪化がある。 毎週実施される日銀のTB買い切りオペにはディーラーの在庫処分売 りが膨らんでいる。

日銀は潤沢オペ

日銀は午後、22日スタートの本店共通担保オペを総額1兆2000 億円実施した。別の国内証券のトレーダーは、国債買い現先オペだけ では資金を手当てし切れなくなっているディーラーがいると言い、レ ポでも当日物(T+0)の取引まで資金手当ての需要が残り、金利が 下げ渋っているもようだ。

午後の2本建ての本店共通担保オペ(期日は7月28日と8月26 日)は、落札金利が0.11-0.12%と落ち着いた水準だったが、各オペ とも通知額の3倍を超える応札が集まっていた。

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