米国株(20日):上昇、S&P500種は昨年11月以来の高値

米株式相場は上昇。S&P500種 株価指数は昨年11月以来の高値で引けた。経済指標が予想を上回る結 果だったほか、米商業金融CITグループが破たんを回避できるとの 観測が買いにつながった。

建機最大手のキャタピラーやアルミ生産のアルコアが上昇。午前 に米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した6月の米景気先 行指標総合指数(LEI)は3カ月連続で前月比プラスを記録した。

CITは79%急伸。関係者が明らかにした債券保有者からのつな ぎ融資合意が好感された。おもちゃメーカーのハスブロや配電機器メ ーカー、イートンも上昇。四半期決算がアナリスト予想を上回ったの が強材料となった。

S&P500種株価指数は前営業日比1.1%高の951.13。終値ベース で昨年11月5日以来の高値となった。ダウ工業株30種平均は同

104.21ドル(1.2%)上昇の8848.15ドルで終了した。ダウ平均は年初 からの下げを消し、6カ月ぶり高値で終えた。

ルーミス・セイレス(ミシガン州ブルームフィールドヒルズ)の ファンドマネジャー、ディーン・グリス氏は、「経済が全般に弱く、 第2四半期の企業決算にも懸念がある中で、これまでの経済統計は予 想外の朗報だ。今週は上昇が続くだろう。市場参加者は景気に対して 前向きになりつつある」と語った。

企業の利益見通し

S&P500種の産業別10指数はいずれも上昇した。特に消費者サ ービス株や素材株、資本財株が上げをけん引した。ゴールドマン・サ ックスのアナリスト、デービッド・コスティン氏は、企業業績が改善 し、下期のS&P500種の伸びは1982年以来で最大になると予想、S &P500種の見通しを上方修正した。コスティン氏によると、年末時点 のS&P500種予想は1060、6月30日時点では940だった。

ブルームバーグがまとめたデータによると、7月8日以降に四半 期決算を発表したS&P500種採用企業43社の利益は平均でアナリス ト予想を15%上回った。このうち81%に相当する35社の利益がアナ リスト予想を上回った。

ブルームバーグのまとめた予想では、アナリストは第2四半期の S&P500種採用企業の決算は平均33%の減益、7-9月期は同20% の減益を見込んでいる。

LEI

コンファレンス・ボードの6月のLEIは前月比0.7%上昇した。 これで3カ月連続プラス。3カ月以上連続で上昇したのは2004年以来 初めて。

アルコアが上昇、銅生産のフリーポート・マクモラン・カッパ ー・アンド・ゴールドも高い。

ニューヨークの銅相場は上昇。世界経済の回復に伴い金属消費も 拡大するとの観測から買いが広がり、9カ月ぶり高値で終了した。

CIT

米商業金融CITグループは急伸。同社は債券保有者が示した30 億ドルのつなぎ融資の受け入れで合意した。融資期間は2年半。交渉 が非公開として匿名を条件に複数の関係者が20日明らかにした。

キャタピラーは7.8%高。バンク・オブ・アメリカ(BOA)はキ ャタピラーについて建設市場の底打ちがみられるとして、投資判断を 「中立」から「買い」に引き上げた。

ハスブロは4.2%高。イートンは8.9%の値上がりだった。

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