米モルガン・スタンレー:AIG傘下企業のIPOで巨額助言料確保へ

株式引受金融機関として世界3位 の米モルガン・スタンレーが、米保険会社アメリカン・インターナシ ョナル・グループ(AIG)の再編でニューヨーク連銀から巨額の助 言料を獲得する立場にあることが分かった。

ニューヨーク連銀が17日にウェブサイト上に掲載した資料によ ると、モルガン・スタンレーはAIGのいかなる傘下部門の新規株式 公開(IPO)において、世界の調整役としての役割が保証されてい る。このため、モルガン・スタンレーはAIGの11の傘下部門いず れのIPOでも手数料を得るほか、当初支払い分400万ドル(約3億 7900万円)と四半期ごとに250万ドルを受け取る。

ニューヨーク連銀は金融システム崩壊回避に向けて奔走後、資産 売却やポートフォリオ運用で銀行含む金融機関に助言を求めてきて いる。ジョンズ・ホプキンス大学キャリー・ビジネススクールのフィ リップ・ファン教授(経営学)は、米金融当局は「政治的に問題を抱 えるだろう。金融混乱の当事者に修復費を支払っているようなものだ からだ」と語る。ただ、当局には「これだけの規模を運営できる人材 が不足しているため、ほかに選択肢がない」とも指摘した。

モルガン・スタンレーは公的資金100億ドルの注入を受けたが、 同資金は返済済み。ニューヨーク連銀が明らかにした数値を基に計算 すると、AIGのアジア生命保険部門アメリカン・インターナショナ ル・アシュアランス(AIA)のIPOが香港で実施された場合、モル ガン・スタンレーは約7200万ドルを獲得する可能性がある。

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