NEC株が3カ月ぶり300円割る、増資報道で希薄化警戒

NEC株が一時、前日比12%安 の277円と急反落。300円割れは4月21日以来、約3カ月ぶり。17日 未明に時事通信が2000億円規模の資本増強で最終調整に入った、と報 じたことなどで、株主価値の希薄化を警戒した売りが膨らんだ。

増資規模について17日付朝刊で、東京新聞が最大2000億円、読 売新聞は1500億円と伝えた。NECはこれらの報道に関し、「増資に ついて当社として決定した事実はない」との声明を発表した。

三菱UFJ証券の嶋田幸彦アナリストは、増資による株式価値の希 薄化懸念が下げにつながった、と指摘している。

NECは前期(2009年3月期)連結決算で、昨秋以降の不況進行 から2966億円の純損失を計上。このため、3月末の自己資本比率は

20.9%と前年同期の28.5%から低下し、財務改善が課題となっている。 ほかの大手電機メーカーでは、3月末の同比率が8.2%に落ち込んだ東 芝が6月に総額5000億円規模の資本増強を実施。11.2%となった日立 製作所の三好崇司副社長も5月の決算発表で、増強の必要性に言及した。

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