東京外為:円とドルが強含み、米銀決算の下振れ警戒でリスク回避圧力

東京外国為替市場では円とドル が強含み。米銀の決算発表を前に全般的に様子見姿勢が強かったもの の、決算の下振れリスクを警戒する向きが多く、週末を前に相対的に 金利の高い通貨から超低金利の円やドルに資金を戻す動きが優勢とな った。

ユーロ・円相場は1ユーロ=132円台半ばで小動きの展開が続い ていたが、徐々に円買いが優勢となり、午後には131円73銭まで円 高が進んだ。

また、ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で1ユーロ=1.4165 ドルと今月1日以来のドル安値を付けていたが、この日の東京市場で は1.4079ドルまでドルが買い戻される展開となった。

三菱UFJ信託銀行資金為替部の井上英明グループマネジャーは、 好調な米企業決算などを背景に株高の流れが続いているが、為替市場 では週末を前に「イベント待ち」の姿勢が強いと指摘。その上で、 「これまでの投資銀行系に比べて商業銀行系の決算が悪い結果になる と、楽観ムードに調整が入りやすいということが意識されており、少 しリスクを落とす動きが足元でも見られる」と説明する。

一方、ドル・円相場は1ドル=94円ちょうど付近から一時、93 円48銭まで円買いが進んだが、ドルの下値も堅く、午後にかけては 93円台後半でもみ合う展開が続いた。

米銀決算を警戒

米国ではこの日、バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグ ループ、ゼネラル・エレクトリック(GE)の決算が発表される。

今週はゴールドマン・サックス・グループが過去最高益をとなっ たほか、JPモルガン・チェースもアナリスト予想を上回る増益を発 表。金融以外でもインテル、IBMと予想を上回る決算が相次いでお り、こうした流れが続くかどうかが注目されている。

大和証券SMBC金融市場調査部のチーフFXストラテジスト、 長崎能英氏は、「米企業決算はここまで予想を上回ってきたが、過度 に期待感が先走ると、予想を下回る決算が出た場合の株価の反応が心 配される」とし、「株価が下落すれば、円高が進行する可能性もあ る」と指摘している。

米銀決算に対する警戒感に加えて、米商業金融CITグループの 破たん懸念やインドネシアのホテル爆発事件も投資家心理の重しとな った。

インドネシア大統領のスポークスマンは17日、首都ジャカルタ の2つのホテルでの爆発は爆弾が原因だったと発表した。ホテルの爆 発では少なくとも9人が死亡し、42人が負傷した。

--取材協力:吉川淳子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,

Joji Mochida

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