米NY大ルービニ教授:米経済は年内リセッション脱却も

米ニューヨーク大学のヌリエル・ ルービニ教授(経済学)は16日、米国は年末までにリセッション (景気後退)から脱却する可能性があるとの見通しを示した。同教授 は今回の金融危機を予測したことで知られる。

ニューヨークで開催されたチリの投資家向けの会議に出席したル ービニ教授は、米経済についてインタビューに対し「底入れしたか、 底付近に達した可能性がある」と指摘。「あらゆる意味で、経済や金 融の状況は最悪期を脱した」と述べた一方、「リセッションは年末ま で持続する公算がある」との見方も示した。

ルービニ教授の発言もあり、米国株は4日続伸。S&P500種株 価指数は、前日比0.9%高の940.74で取引を終えた。同教授は年末ま でのリセッション終息に関するこの日の発言について、「過去に示し た」見解と同じだと発表文で説明した。その上で、米景気の回復が 「平均を下回る、奥行きの浅い」ものになるとの従来の見解を維持し ていることを明らかにした。

同教授は「米国は財政投入による景気刺激を継続すべきであり、 第2弾が必要になる可能性もある」とし、雇用や鉱工業生産、住宅市 場において「今も深刻な弱さが見られる」と指摘した。

さらに、最大2500億ドル規模の刺激策第2弾が来年初めに必要に なる可能性があると指摘。失業率が「年末までに10%をかなり超える 水準」に上昇した場合には特にそうだと述べた。

同教授はまた、世界経済が上向けば、中国やインド、ブラジルなど の主要新興国が最も早く回復する可能性があると指摘。チリとウルグ アイ、コロンビア、ペルーも成長の可能性が比較的高いと述べた。一 方、ハンガリーやブルガリア、ウクライナなど欧州の新興成長国は 大 きな課題に直面しているとの見方を示した。

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