インドネシア:サムライ債350億円発行へ、日本政府保証

インドネシア政府による円建て外 債(サムライ債)の発行額が17日、350億円に決まった。機関投資家 向けとして販売する。2月に日本政府が同国と金融支援で合意した保 証案件の第1号となる。

起債に詳しい関係者によると、インドネシア政府のサムライ債 の発行条件は、年限が10年、表面利率が2.73%の私募債形式。円建 てスワップレートに対するスプレッド(金利上乗せ幅)は、+135bp (1bp=0.01%)だった。主幹事は、野村証券、三菱UFJ証券、大 和証券SMBCが共同で務める。

国際協力銀行が95%保証

国際協力銀行は、同サムライ債の元本全額と利払い分の一部を保 証する。全体の保証率は95%。日本政府は、インドネシア政府が日本 でサムライ債を発行する際に、2年間で最大15億ドル(約1400億円) を保証することで合意している。

インドネシアは2004年に海外市場での国債発行を開始して以降、 発行額を年々増額してきた。今回のサムライ債発行は、米国発の世界 的な金融危機で国際金融市場の混乱が長引く中、同国の海外での国債 発行の円滑化を支援することが狙い。実質的にはJBICが保証を与 える。

爆破事件の影響はない

条件が正式に決定した17日午前には、インドネシア首都ジャカル タの2つの高級ホテルで爆発があり、少なくとも9人が死亡した。ユ ドヨノ大統領は爆発事件について、同国経済に「広範な影響」を及ぼす との見方を示したほか、テロリストが関与した公算が大きいとの認識 も示した。ただ、債券市場関係者は同国の事件の影響を今のところ限定 的とみている。

モルガン・スタンレー証券の大橋英敏クレジットストラテジスト は、「インドネシアのカントリーリスクは引き続き高い。とはいえ、 今回の爆破事件は、心配されていた政局不安ではないので、マーケッ トでは気にされないだろう。むしろ、アジアで中国・インドに続く新 興市場としての今後の可能性に目が向く」と語った。

さらに大橋氏は、「国内SB(普通社債)のスプレッドは縮小して おり、09年下期に向けて事業法人の起債は減少するとみられ、投資家 の資金は、ある程度はサムライ市場にいくと見ている」と話した。

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