ポールソン前米財務長官:BOAのメリル買収で自身の役割弁護-証言

ポールソン前米財務長官は16日 に議会で証言し、米銀大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)にメ リルリンチ買収の完了を迫った際の自らの役割を弁護した。議員の 間では、投資家と国民に知れないように進めたのは不適切だとの批 判が強まっている。

下院監視・政府改革委員会のエドルファス・タウンズ委員長(民 主、ニューヨーク州)はこの日の公聴会でポールソン前長官に対し、 買収実現の「背景には絶対的権力があった」と批判し、「これは容 認できないものであり、再発を防止しなければならない」と述べた。

同委員会は、監督当局が権限を逸脱してBOAにメリル買収を金 融危機のさなかに完了させようと圧力をかけたかどうか、その真相 究明を目指している。BOAのケネス・ルイス最高経営責任者(C EO)は先月議会で、同行はメリルの損失が150億ドル強に膨らん だのを受け昨年12月に買収断念を検討したと述べていた。

ポールソン前長官は自身の役割を弁護し、BOAが買収を断念す るのは「考えられないこと」であり、連邦準備制度理事会(FR B)によるBOA経営陣解任の可能性に言及した自身の発言は「適 切」だったとの認識を示した。さらに、BOAにメリル買収合意の 破棄を認めるのは「極めてリスクが高く」、「判断力の著しい欠 如」を表すことになっただろうと述べた。

ポールソン前長官は、買収を完了させなければFRBがBOAの 経営陣と取締役会を解任させる可能性もあるとルイスCEOに伝え たことを認めた。両社の株主が買収を承認したのは昨年12月5日 で、BOAがメリルの問題の全容を認識したと発表する前だった。

ポールソン前長官はこれに関して、ルイスCEOにメリルの損失 に関して必要な情報開示を思いとどまらせたことは一切ないと主張。 「開示の延期を持ちかけたことは決してなかった」と強調した。

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