米IBM:09年通期の1株利益見通しを上方修正-株価上昇

コンピューターサービス最大手 の米IBMは16日、2009年通期の利益見通しを引き上げた。リセ ッション(景気後退)の間に収益性を高めたことが要因。株価は時間 外取引で上昇した。

IBMの発表によると、1株当たり利益は9.70ドル以上になる 見通し。従来は同9.20ドル以上との見通しを示していた。ブルーム バーグがまとめたアナリスト予想平均は同9.12ドルだった。

同社は経費節減に向けて人員削減や海外への業務移管を進めてき ている。トーマス・ワイゼル・パートナーズのアナリスト、デービッ ド・グロスマン氏によると、IBMはプロジェクトを一段と効率的に 運営し、サービス分野全体でソフトウエアの再利用を実施している。

グロスマン氏は「IBMは実際に、サービス部門で人員削減に関 係なく収益率の継続的な向上に注力している」と指摘した。

IBMの株価は時間外取引で一時、1.6%高の112.41ドルとな った。通常取引終値は前日比3.42ドル高の110.64ドルだった。年 初来騰落率はプラス31%。

IBMの09年4-6月(第2四半期)決算は、純利益が31億 ドル(1株当たり2.32ドル)となり、前年同期の27億7000万ドル (同1.97ドル)から12%増えた。1株利益はアナリスト予想平均 (2.02ドル)も上回った。一方、売上高は前年同期比13%減の233 億ドル。アナリスト予想は235億ドルだった。

第2四半期の粗利益率は45.5%と、前年同期の43.2%から上昇 した。

マーク・ラウリッジ最高財務責任者(CFO)はこの日の電話会 議で、「われわれのビジネスモデルは、売上高に逆風が吹いていても、 収益率を改善させるものだ」とし、「追い風が吹けば、営業上の効果 が真に発揮されるだろう」と説明した。

外部委託を含めたグローバル・テクノロジー・サービス部門の売 上高は前年同期比9.8%減の91億1000万ドル。コンサルティング を含むグローバル・ビジネス・サービス部門も43億4000万ドルと、 15%の減収だった。ただ、両部門とも収益性は改善した。同社で収 益率が最も高いソフトウエア部門の売上高は7.3%減の51億7000 万ドル。

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