ビール2社対照的:アサヒM&A・提携推進へ、サッポロHは独自路線

首位と3位の経営統合交渉が表面化 したビール業界で、アサヒビールとサッポロホールディングスが対照的 な経営の方向性を示した。アサヒが他社との合併・買収(M&A)や提 携を志向しているのに対して、サッポロHは独自路線を歩む。

国内2位アサヒの池田弘一会長はインタビューでこの日、国際競争 に生き残るためにM&Aや提携を推進する方針を示した。長野県軽井沢 市のセミナーで単独で競争に臨むのは困難と強調、同時にサッポロHと の提携は「ルーツが一緒だといわれるが今は関係なく、シナジーが重要 で一緒にやるかどうかわからない」と白紙であることを強調した。

4位サッポロHの加藤容一取締役はこの日、都内本社でのインタビ ューで、独自路線を基本として経営を進める考えを明らかにした。サッ ポロというブランドは特徴があるとして「顧客がサッポロブランドを評 価していることが大事」と述べた。提携を通じた他社との協業は継続す るが、サッポロHとして独自色を出し続ける経営を進める。

新生証券の松本康宏シニアアナリストは2社の戦略について「サッ ポロHは国内シェアが小さく国内独自路線が適当だ」と評価した。アサ ヒについては「海外M&AにはキリンHDほど規模が大きくなく、サン トリーをキリンにさらわれてしまったのは痛いだろう」と指摘した。

少子化が進む日本でのビール事業の拡大は望みにくい。首位キリン ホールディングスと3位サントリーホールディングスは14日、統合交渉 開始を正式に表明した。合計売上高は3兆8000億円(2008年12月期)。 清涼飲料世界最大手コカ・コーラの2兆9600億円やABインベブの2兆 900億円を上回り、世界市場に打って出る体制を整える。

--取材協力 東京 藤村奈央子、林純子 Editors: Eijiro Ueno, Kenshiro Okimoto

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Junko Hayashi

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