米財務省、金融システムはCIT破たんを乗り切ると判断か

米商業金融CITグループから の支援要請を政府が拒絶したのは、中規模金融機関が破たんしても金 融システムは持ちこたえるほど回復したとの当局の見方を示唆してい る。

システミック(連鎖)リスクを分析する調査会社のインスティチ ューショナル・リスク・アナリティクスのデニス・サンティアゴ氏は CITについて、「言いたくはないが、犠牲にできるとされたのだろ う」と述べ、連邦政府の支援獲得の「チャンスを逸したようだ」と語 った。

米当局は15日、CITへの救済策の見送りを決めた。10カ月前 のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破たんは信用危機 の深刻化を招き、7000億ドル規模の金融安定化資金枠の創設につなが った。

CITが当局による支援要請拒否を認めたなか、パリを訪問中の ガイトナー米財務長官は政治的影響についてもオバマ政権は乗り越え られると考えているようだ。ベアー・スターンズや昨年緊急支援を受 けたアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)と異なり、 CITの専門は中小企業向け融資で、顧客は小売業者30万社を含む 100万社。

米財務省当局者によると、CITが連邦破産法11条に基づく会 社更生手続きの適用を申請した場合、同省は金融安定化資金枠から既 に同社に注入した23億ドルを回収できない事態を想定しているとい う。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE