中国:4-6月期のGDP、前年同期比7.9%増に回復

中国国家統計局は16日、今年4 -6月の中国の国内総生産(GDP)伸び率が前年同期比7.9%とな ったと発表した。記録的な銀行融資や投資急増を受け、ほぼ10年ぶ りの低成長から回復した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト20人の調査 中央値は7.8%だった。2009年1-3月期のGDP伸び率は前年同 期比6.1%だった。

世界3位の経済大国である中国では、4兆元(約55兆円)規模 の景気対策や銀行の融資規制緩和により成長が回復した。6月のマネ ーサプライ(通貨供給量)統計でM2が過去最高の伸び率を記録した ほか、資金の流入により外貨準備が2兆ドルを超え、同国は株式・資 産バブルのリスクに直面している。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのエコノミスト、陸挺氏 (香港在勤)は「中国の回復は軌道に乗っており、成長率は7-9月 (第3四半期)に9%近くに、10-12月(第4四半期)は10%に加 速する可能性がある」と指摘。「政府は早過ぎる時期に金融引き締め政 策を取らないだろうが、銀行に際限なく融資するのは控えるように指 示するはずだ」と予想した。

中国の外国為替取引で、上海時間午前10時15分(日本時間同 11時15分)現在、人民元は1ドル=6.8316元で取引されている。 GDP発表前は6.8315元だった。上海総合指数は0.4%上げた。

金融政策と財政スタンスを堅持

国家統計局の李曉超報道官は、中国経済が1-6月(上期)に安 定化したものの回復の基盤は「まだ堅固ではない」と分析。政府は「や や緩和的な」金融政策と「積極的な」財政スタンスを堅持するだろう と述べた。

中国人民銀行(中央銀行)は手形入札を活用し、金融システムか らの資金吸収と市場金利上昇を図っており、回復を阻害しない金融引 き締めを目指している。同国の1年物貸出金利と預金準備率は、世界 的な金融危機を受け昨年引き下げた後、変更されていない。

李報道官は、回復がより確実になるまで、政府が「抜本的な」政 策転換を控える公算が大きいと述べた。

中国国家統計局が同日発表した6月の都市部固定資産投資は前年 同月比35.3%増と、1-6月(上期)の前年同期比33.6%増より速 いペースで拡大した。

6月の工業生産は前年同月比10.7%増と、5月の8.9%増を上 回る伸びとなった。6月の小売売上高は前年同月比15.0%増だった。

6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.7%低下となっ た。5カ月連続のマイナスで、1999年以来最大の低下率。生産者物 価指数(PPI)は同7.8%低下と、過去最大の下落率となった。

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