住友電工株が急騰、世界初の純緑色半導体レーザーを開発-技術力評価

光ケーブルや自動車部品などに強 みを持つ住友電気工業の株価が急騰。世界で初めて「純緑色」の半導体 レーザーの開発に成功したことが明らかになり、技術力の高さが評価さ れた。AV機器への搭載など、将来的な収益寄与も期待されている。前 日比9%高の1076円まで買われ、5月15日(11%高)以来、約2カ 月ぶりの上昇率を記録した。

住友電工広報担当の堀葉祐一郎氏によると、同社は純緑色の半導体 レーザーを製造する技術を確立、応用物理学会が発行する英文誌(電子 版)に17日付で論文を公表する。16日午前10時すぎに同技術の概要 などを同社ホームページ上で公開した。

純緑色レーザー開発については、16日付の日本経済新聞朝刊が先 に報道していた。従来のレーザー技術では緑色がつくれず、赤色を特殊 加工して代替していたが、住友電工は窒化ガリウムの結晶の切り出し方 を工夫し、人間が見て純粋な緑色と分かる波長(室温)531ナノメート ルのレーザー光を出すことに成功した。

従来の赤色代替レーザーで緑を発色する場合、プロジェクターの小 型化に限界があったが、今回の技術確立で、部品点数を減らすことが可 能になった。堀葉氏は「携帯電話や携帯パソコンなどに搭載できる超小 型プロジェクターの開発も可能になる」という。

東海東京調査センターの高野芳行アナリストは、純緑色レーザーの 商業化のめどや収益貢献額が現時点でよく分からないとしつつ、「株価 は昨秋の急落前の1300-1400円くらいに戻っても良い」と話した。

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