NY外為:円が対ユーロで大幅安、安全資産への需要後退

ニューヨーク外国為替市場では円 がユーロに対して下落。約1カ月ぶりの大幅安となった。ドルも対ユ ーロで下げた。企業決算がアナリスト予想を上回るとの観測で世界的 に株価が上昇、安全資産への需要が後退した。

主要通貨のうち、円とドルがユーロに対して特に大きく下落した。 企業決算では前日のゴールドマン・サックス・グループの四半期業績 に続き、半導体の米インテルの売上高見通しがアナリスト予想を上回 った。カナダ・ドルは原油やその他商品相場の上昇を背景に買いが膨 らみ、対米ドルで1カ月ぶりの高値に上昇した。

MFCグローバル・インベストメント・マネジメントのマネーマ ネージャー、ジャック・アイル氏(ボストン在勤)は、「リスクの高 い取引の好調は継続性が高い。リスク環境の改善はドルにとっては悪 材料だ。トレーダーは前向きなニュースを材料視している」と語った。

ニューヨーク時間午後4時17分現在、円は対ユーロで下落、1ユ ーロ=132円97銭(前営業日は同130円62銭)。円は一時、最大

2.1%安まで売り込まれた。ドルはユーロに対して1%安の1ユーロ=

1.4107ドル。前日は1ユーロ=1.3967ドルだった。円はドルに対して

0.8%安の1ドル=94円25銭。前日は93円50銭だった。

国際通貨基金(IMF)はこの日発表した報告書で、日本に対し、 世界的な需要回復が不十分な場合には、景気刺激策を追加導入できる よう体制を整える必要があると指摘した。

インプライドボラティリティ

JPモルガン・チェースによると、主要通貨に対するオプション のインプライドボラティリティ(IV、予想変動率)は13.59%、3日 連続で低下した。ボラティリティの低下は為替の変動幅が縮小する可 能性を示唆する。為替変動は高利回り資産への投資利益を損ねるとみ られている。

BNPパリバ・セキュリティーズの通貨ストラテジスト、セバス チャン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は、長期的なIV低下を見 込んだ投資が今のところ為替市場では「最も有望」だと指摘した。

豪ドル・円の1年物IVは25.78%と、昨年末の28.25%から低下 した。この間、株式市場のボラティリティを示すVIX指数は40から

24.05に低下した。

ドルは南アフリカ・ランドに対しては1.9%下落して、1ドル=

8.103ランド、円は対豪ドルで2.3%安の1豪ドル=75円87銭となっ ている。

南アフリカの政策金利は7.5%、オーストラリアは同3%。これに 対し、米国は実質ゼロ、日本は0.1%となっている。

ガイトナー長官の発言

中東を歴訪中のガイトナー米財務長官は15日、アラブ首長国連邦 (UAE)の衛星テレビ、アルアラビーヤのインタビューに応じ、オ バマ政権は強いドルを支持すると述べ、ドルが世界の中心的な準備通 貨として存続することを確信していると表明した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が15日公表した連邦公開市場委 員会(FOMC、6月23-24日開催)の議事録によると、委員会は資 産購入の規模拡大を見送ったものの、大部分のメンバーは米経済がさ らなる打撃を被るリスクに直面していると判断した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE