PIMCOのマカリー氏:景気回復へ米当局は「無責任」になる必要も

債券ファンド大手の米パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のポール・マカ リー氏は、米金融当局は米景気回復に向けて個人消費を促すために、 インフレ率を長期的な目標よりも高い水準に押し上げる必要があると の考えを示した。

同氏はPIMCOのウェブサイトに掲載した7月のコラムで、ノ ーベル賞受賞者のポール・クルーグマン氏(現プリンストン大学教 授)が1998年に発表した論文を引き合いに、「金融政策を有効にする ためには金融当局が無責任になることを約束しなければならない」と 主張。クルーグマン氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)教授だ った当時、日本経済について、リセッション(景気後退)を回避する ために当局は無責任になり物価上昇を喚起する必要があると論じてい た。

マカリー氏は、米経済が日本のデフレ時代のような様相を呈し始 めた場合、インフレ期待を変化させて消費を促すために、従来と大き く異なる急進的な金融政策が必要だと指摘。現在のところ米経済はデ フレに陥っていないと付け加えた。

同氏は、デフレになれば当局はデフレ前の水準に物価を戻すため に「インフレ率を長期的に好ましいとされてきた水準よりも高く」す る必要が生じるとし、「それまでのデフレの影響が取り除かれた」後 に、長期的インフレ目標に戻ることができると書いている。

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