銀行のアジア企業向け融資が増加、信用収縮緩和で-HSBC

英銀HSBCホールディングスの 幹部によると、世界的な信用収縮に緩和の兆しが見られるなか、国際 業務を手掛ける銀行がアジア企業向け融資を増やしている。

HSBCのアジア資本市場業務責任者、スティーブン・ウィリア ムズ氏はインタビューで、「忙しくなっている」と述べた上で、中規模 のアジア企業の借り入れは、銀行が「極めて慎重な」融資姿勢で臨ん だ年初以降、「市場の緊張状態が緩和し始めていることを示す最初の兆 候だ」と語った。

銀行の貸し出し意欲を示す指標となるロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)とオーバーナイト・インデックス・スワップ(翌日物 無担保コールレートと固定金利を交換する金利、OIS)のスプレッ ドは、14日は0.31ポイントだった。これはグリーンスパン前米連邦 準備制度理事会(FRB)議長が、市場が「正常」に戻っていること を示唆するとした水準を0.06ポイント上回る。

ブルームバーグのデータによると、今年1-6月(上期)の日本 除くアジアのシンジケートローン(協調融資)は前年同期比27%減の 810億ドル(約7兆5750億円)だった。昨年9月の米証券リーマン・ ブラザーズ・ホールディングスの経営破たんを機に信用市場の機能は まひした。世界の銀行は2007年に信用危機が始まった以降に発生し た1兆4800億ドルの損失や評価損に対処するため手元現金を積み増 した。

ブルームバーグのデータによれば、HSBCは今年上期、日本を 除くアジアでのシンジケートローンで12億7000万ドルを引き受け た。前年同期は48億7000万ドルだった。一方、中国工商銀行(I CBC)が上期に引き受けたシンジケートローンは115億6000万ド ルと、前年同期の35億6000万ドルから大幅に増加した。

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