学研株が9カ月ぶり200円乗せ、筆頭株主の株売却検討に思惑続く

学習研究社の株価が一時、前日 比5.1%高の207円と3日続伸し、約9カ月ぶりに200円台を回復。 同社筆頭株主で、シンガポールに拠点を置くエフィッシモ・キャピタ ル・マネジメントが10日、学研株の買い取り請求権行使などを検討 していることが分かり、株の買い取り価格交渉をめぐる新展開を見込 んだ買いが続いている。

エフィッシモが10日、関東財務局に提出した変更報告書(大量 保有報告書)によると、遠藤洋一郎社長ら取締役は業績低迷の経営責 任を明確化するため、再任すべきでなかったと主張。エフィッシモは、 株式買い取り請求権の行使を含め、学研株売却を検討しているという。 学研株売却について、エフィッシモの代表取締役を務める高坂卓志氏 に取材を申し込んだが、具体的発言は得られていない。

日産センチュリー証券ディーリング部の菊池由文部長は、「エ フィッシモの買い取り価格がいくらになるか、の思惑で動いている」 と指摘。その上で、エフィッシモの買い取り価格について「基準は購 入価格だが、学研の1株当たり純資産額で考えると、300円以上の高 い価格で交渉してくるのではないか」と予想した。学研の実績1株当 たり純資産は324円。

学研広報IR室の矢部智一郎氏はブルームバーグの取材に対し、 「エフィッシモから株式の買い取り請求など権利行使があった場合は、 法令に従い適法に対応していく」と、ファックスを通じた文書で明ら かにした。エフィッシモをめぐっては、コーエーとテクモの経営統合 の反対株主として、保有するテクモ株を1株620円で仮払いを決め るなど株式の買い取り請求をした経緯がある。

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