CDS決済機関のICEトラスト、リスクは大手銀と同程度-FRB

米連邦準備制度理事会(FRB) は、28兆ドル(約2610兆円)規模のクレジット・デフォルト・スワ ップ(CDS)市場で唯一の決済機関であるICEトラストについて、 預金が保証されている銀行と同程度のリスクがあるとの見解を示した。

FRBは6月5日付の書簡で、ゴールドマン・サックス・グルー プやシティグループなどICEトラストに加盟する金融機関に対し、 委託証拠金や保証金の名目で同機関に提供している資金の2割相当を 引き当てるよう求めている。これは、預金が保証される銀行との取引 で要求される準備金と同水準だ。書簡は14日、FRBのウェブサイ トに掲載された。

FRBは書簡で「ICEトラストのカウンターパーティー(取引 相手方)に対するリスクは、他の預金取扱機関によるリスクとさほど 変わらないため、こうした20%のリスクウエートは適切だ」と指摘し た。

ヒューストン大学のクレーグ・ピロン教授(金融学)によると、 FRBの判断は、CCP(中央清算機関)とも呼ばれる決済機関やC DSといった相対取引のデリバティブ(金融派生商品)の安定性・安 全性をガイトナー米財務長官ら当局者が強調しているのと矛盾する。

ICEトラストを傘下に持つ先物市場運営会社インターコンチネ ンタル・エクスチェンジ(ICE)の広報担当、ケリー・レフラー氏 とFRBの広報担当者からはコメントを得られていない。

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