米インテル4-6月期:22年ぶり赤字-売上高は予想上回る

半導体メーカー最大手の米インテル が14日発表した2009年4-6月(第2四半期)決算は、欧州連合 (EU)への制裁金支払いに充てる費用計上を受け、純損益は22年ぶ りに赤字となった。ただ売上高はアナリスト予想を上回り、株価は時間 外取引で一時、8.4%高に上昇した。

純損失は3億9800万ドル(1株当たり7セント)。売上高は80 億2000万ドルに減少した。ブルームバーグがまとめた売上高のアナリ スト予想は72億9000万ドルだった。

EUは5月、競合企業を制するためコンピューターメーカーに違法 なリベート(払戻金)を支払ったとして、インテルに14億5000万ド ルの制裁金支払いを命じた。パソコン用プロセッサー(MPU、超小型 演算処理装置)市場で約80%のシェアを持つインテルは、命令を不服 として訴えている。受注回復を受け、市場では特別支出計上はさほど注 目されていない。インテルは、予想を上回る売上高と利益率見通しも示 した。

ベッカー・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、 パット・ベッカー氏は「今回の見通しは安定化を示している」と語り、 「需要はある種底入れしたようだ」と指摘した。

インテルは7-9月(第3四半期)の売上高が約81億-89億ドル になるとの見通しを示した。アナリスト予想平均は78億6000万ドル。 同社は粗利益率が53%前後になるとの予想も明らかにした。JPモル ガン・チェースのアナリスト、クリス・デーンリー氏は51%を見込ん でいた。

株価上昇

インテルの株価は時間外取引で一時1.42ドル高の18.25ドルを付 けた。通常取引終値は前日比34セント高の16.83ドル。年初来騰落率 はプラス15%。

第2四半期は、制裁金向けの支出を除いた1株当たり純損益は18 セントの黒字で、アナリスト予想平均(8セント)を上回った。売上高 は前期比で12%増えた。

インテルのポール・オッテリーニ最高経営責任者(CEO)は「第 2四半期業績は、パソコン市場部門での状況改善を反映している。当社 の第1四半期から第2四半期にかけての成長は1988年以来の高水準と なっており、下期は季節要因で堅調になるとの明確な期待がある」と説 明した。

売上高は通常、第2四半期に前期比で減少し、新学期需要を受けて コンピューターメーカーが受注を増やす第3四半期に増加に転じる。

第2四半期の売上高は地域別でみると、アジア太平洋が44億1000 万ドルと前年同期比8.2%減少したものの、前期比では21%増と大幅 に伸びた。一方、米州は前年同期比14%減、欧州が同34%減だった。

インテルは2009年の設備投資予算を約47億ドルと、前年の52億 ドルから減らした。同社はこれまで、ほぼ前年並みにする方針を示して いた。

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