ゴールドマン報酬増額で議会の反応割れる-支払い余力半年3600万円

米ゴールドマン・サックス・グル ープは過去最高益の計上に伴い報酬・手当の33%増額を決定した。同 社は公的資金の返済を終えているものの、報酬が過剰かどうかをめぐ って米議員の意見は割れている。

シェロッド・ブラウン上院議員(民主、オハイオ州)は「ゴール ドマン・サックスと金融業界の大部分にとって、これが普通の状態に なるのだろうか。米国民は本当に考えさせられる」と話す。

一方、ロバート・メネンデス上院議員(民主、ニュージャージー 州)は、ゴールドマンが納税者に借金を既に返済しているため、同社 の報酬引き上げを懸念しないと述べ、「公的資金の注入を受けていな い民間企業と、注入を受けている民間企業とは別だ」と指摘した。

ゴールドマンは先月、100億ドルの公的資金を4億2600万ドルの 配当と合わせて返済した。同社が14日発表した4-6月(第2四半期) 決算は、トレーディングと株式引き受けによる収入が過去最高を記録。 純利益は34億4000万ドル(1株4.93ドル)と、前年同期を65%上 回った。

同社は今年1-6月(上期)に報酬・手当の支払い準備金とし て114億ドルを計上した。これは半年間に従業員1人当たり38万6429 ドル(約3600万円)を支払うのに十分な額だ。

米議会では、オバマ大統領が提案した金融規制の抜本改革と、金 融サービス業界の混乱の再発防止を目指す法案の策定作業が始まりつ つある。ギブズ大統領報道官は、ゴールドマンの決算と報酬プランに 関する報告に大統領が目を通したかどうかは分からないと述べ、コメ ントを控えた。

ブラウン上院議員は上院銀行委員会メンバーで、最大7000億ド ルを投じる金融安定化策を支持した。同議員は金融サービス業界が規 制改革を目指す「大統領の提案」の「弱体化」を図っていると主張す る。

一方、民主・共和両党の他の議員からは、ゴールドマンの報酬増 額は米経済が正しい方向に進んでいるサインだと評価する声も聞かれ る。上院銀行委員会メンバーのマイケル・クラポ議員(共和、アイダ ホ州)は「納税者の金を過剰な報酬の原資とすべきでないのは明らか だが、米経済のパフォーマンスの方がもっと大きな問題だと思う」と 述べ、「ゴールドマンの今朝の決算発表が少なくとも1つの明るい光 になるなら、願ってもない朗報だ」と語った。

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