独ポルシェ:VWの株式購入権、カタール政府への無償譲渡を検討

ドイツのスポーツ車メーカー、 ポルシェは、保有する独フォルクスワーゲン(VW)株の購入権(オ プション)をカタール政府に無償で譲渡する可能性がある。事情に詳 しい関係者3人によれば、オプションのデリバティブに関連した負債 を取り除き、VWやカタール政府からの投資受け入れへの道筋をつけ ることを目指すという。

交渉が非公開であることから匿名で話した同関係者によると、カ タール政府はポルシェにコールオプションを販売した市中銀行に対し 約50億ユーロ(約6480億円)を支払う。カタールはこれに伴い、V W株式の約20%に相当する株を取得する。

VW合併を目指していたポルシェは、債務が90億ユーロに膨ら んだことで、VW株を購入するオプションを行使することができなく なった。FAIリサーチとサンフォード・C・バーンスティーンのア ナリストによれば、VW株式の50.8%を取得したポルシェは、株式購 入権への資金としてプットオプションをすでに売却した可能性がある。 これはポルシェが報告した1月31日時点で「その他負債」96億 4000万ユーロの一部に含まれているという。

ポルシェとVWは両社統合により誕生する会社の経営権を争って いる。ポルシェが進めているカタール政府との交渉の1部はデリバテ ィブ取引となっている。

関係者によれば、カタール政府とポルシェ家はポルシェが計画し ている50億ユーロ規模の株式売却への参加を要請されている。関係 者のうち2人は、VWがポルシェの自動車製造部門の株式49%を購 入計画を推進する前に、カタール政府はVWのオプションを取得する 必要があると指摘した。

監査役会

関係者の1人によれば、カタールの政府系ファンド、カタール投 資庁(QIA)はポルシェの株式に対し20億ユーロを支払う可能性 がある。VWの広報担当ミヒャエル・ブレンデル氏と、QIAの広報 担当はブルームバーグからの問い合わせに対し、いずれもコメントを 控えた。

ポルシェの監査役会は23日にカタールの提案を協議する。ポル シェの広報担当者フランク・ガウベ氏は、カタールがポルシェの持ち 株会社ならびにVW株購入権に対する提案を行ったとあらためて強調 した。オプションの価格についてのコメントは控えた。

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