米ゴールドマン:4-6月期過去最高益、市場予想上回る

米金融大手ゴールドマン・サッ クス・グループが14日発表した2009年4-6月(第2四半期)決 算は、利益が過去最高となり、市場予想を上回った。トレーディン グ収入と株式引き受けの手数料が過去最高を記録した。

純利益は34億4000万ドル(1株当たり4.93ドル)。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたアナリスト22人の予想平均では1 株当たり3.65ドルが見込まれていた。昨年の第2四半期(2008年 3-5月)利益は20億9000万ドル(同4.58ドル)だった。

総収入は138億ドルと、09年1-3月(第1四半期)の94億 3000万ドルや、前年第2四半期の94億2000万ドルから増えた。 同社は今年から、会計年度を暦年に変更した。

ロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)は発表資 料で、「市場はぜい弱な状態が続き、実体経済が厳しい状況に直面 していると認識しているが、当社の第2四半期業績は金融市場の環 境改善と、多様で厚みのある同社の顧客層を反映した」と指摘した。

同社は第2四半期に、収入の48%に相当する66億5000万ド ルを報酬・給付向けに割り当てた。第1四半期には47億1000万ド ルを積んでいる。第2四半期末の従業員数は3月末に比べ1%減の 2万9400人だった。バンク・オブ・アメリカ(BOA)のアナリ スト、ガイ・モスコウスキー氏はゴールドマンが第2四半期に63 億8000万ドルを報酬準備金に充てると予想していた。

1株当たり純資産

1株当たり純資産額は6月末に106.41ドルと、3月末の98.82 ドルから増えた。株主資本利益率は第2四半期に23%となり、前 四半期の14.3%や昨年第2四半期の20.4%に比べ上昇。

債券・為替・商品事業の第2四半期収入は過去最高の68億ド ル。前期は65億6000万ドル、前年同期は23億8000万ドルだった。

第2四半期は商業用不動産関連で14億ドルの評価損を計上し たが、そのうち7億ドルが債券での評価損だった。5億ドルは株式 投資関連の損失で、1億7000万ドルが減損費用だった。デービッ ド・ビニアー最高財務責任者(CFO)がインタビューで明らかに した。自社債務のクレジットスプレッド縮小による評価損3億ドル も計上したという。

株式事業の収入は31億8000万ドル。前期は20億ドル、前年 同期は24億9000万ドルだった。

1日当たりの損失最大可能額(VaR)は平均で2億4500万 ドルと前期の2億4000万ドルから増加した。08年度第2四半期は 平均1億8400万ドル。

ビニアーCFOは「当社のモデルに全く変化はない。われわれ は一貫して、事業モデルは以前と同じだと述べてきた」と語った。

株式引き受けによる収入

株式引き受けによる収入は7億3600万ドルと第1四半期の 4800万ドルから急増。前年同期の6億1600万ドルも上回った。債 券引き受けは3億3600万ドルをもたらした。前期は2億4800万 ドル、前年同期は2億6900万ドル。

一方、M&A(企業の合併・買収)などの金融アドバイス料金 は3億6800万ドルで、前期の5億2700万ドルや前年同期の8億 ドルを下回った。

他社株や不動産への投資を含めた自己勘定投資の損益は8億 1100万ドルのプラス。前四半期は14億1000万ドルの損失だった。

資産運用事業の収入は9億2200万ドル。第1四半期は9億 4900万ドル、昨年第2四半期は11億6000万ドルだった。証券サ ービス事業、ヘッジファンド向けプライムブローカー事業の収入は 6億1500万ドル(前四半期は5億300万ドル)。

この日のゴールドマンの株価終値は前日比22セント高の149.66 ドル。年初からの上昇率は77%だった。

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