穀物と農薬を物々交換-南米など新興国の農業で流動性向上に一役

ロシアのシベリアで農業を営むア レクセイ・マスロフ氏は、多量の穀物在庫を保有しているが来年の除 草剤を購入する資金が足りない。旧式の物々交換がこれら2つの心配 事の解決策になるかもしれない。

シベリアのノボシビルスク地方に住むマスロフ氏(56)は「この 地域にあるサイロの半分はまだ、昨年収穫された穀物でいっぱいだ。 そのため、新しく収穫された穀物を貯蔵する場所はほとんどない。こ れらの穀物の一部の持ち主が既に決まっていれば問題の一部分は解決 されるだろう」と語る。

世界最大の農薬メーカー、スイスのシンジェンタには、解決策と なる可能性のある戦略がある。シンジェンタのほか、ドイツのバイエ ルやBASFは、現金の代わりに穀物を受け取る物々交換を増やして いる。これらの企業は融資不足に苦しむ農家の支払いリスクに対処す るため南米でこの戦略をとっており、東欧でも同様のアプローチを考 えている。

シンジェンタの広報担当者、メダルト・シェーンマエカーズ氏は 「関係者すべてのリスクを最小減にすると同時に事業を継続するため に非常に興味深い方法だ」と指摘。「この方法は中南米ではうまくいっ ている。成長しているが必要な流動性が必ずしもあるとは限らない他 の新興市場にも適用可能かどうか検討している」と述べた。

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