今日の国内市況:日本株が10日ぶり反発、債券軟調-円は弱含み

東京株式相場は10営業日ぶりに反 発。著名アナリストによる米ゴールドマン・サックス・グループの投資 判断引き上げを受け、米国の金融セクターの決算、景気への影響を不安 視する動きが和らいだ。輸出関連や素材、金融株中心に上げ、非鉄金属 や海運といった前日までの9日続落中に下げが目立った業種も反転傾向 を強めた。

日経平均株価の終値は前日比211円48銭(2.3%)高の9261円81 銭、TOPIXは16.15ポイント(1.9%)高の868.57。

東証1部の業種別33指数は値上がり29、値下がり4。上昇率が目 立ったのは証券・商品先物、ガラス・土石、非鉄金属、海運、機械、輸 送用機器、不動産など。半面、電気・ガス、医薬品、陸運などディフェ ンシブ関連は下げた。売買高は22億3296万株。

米国株高と為替の安定が支援材料となり、7月に入って初めての上 昇となった。直近12営業日の騰落状況を示すサイコロジカルラインは 2勝10敗で、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は直近で株価が上昇 した6月末の124%からきのう時点で87%まで低下。テクニカル的にい つ反発してもおかしくない状況にあったという。

米メレディス・ホイットニー・アドバイザリー・グループ創業者、 メレディス・ホイットニー氏は13日、第2四半期に債券・為替・商品 事業で巨額の収入を計上するだろうとしてゴールドマンの投資判断を 「買い」に上げた。金融システムにまだ少し不安が残るだけに、同業界 の動向には全セクターが敏感にならざるを得ないといい、きのうの米国 では金融株中心に全面高となった。

これを受け、為替市場はやや円安・ドル高傾向で推移。米国株と為 替動向を受け輸出関連株や金融株が上昇、非鉄金属や海運など景気敏感 業種も上げた。14日付の日本経済新聞朝刊は、建機大手のコマツの4 -6月期の連結営業利益が前年同期比94%減の50億円前後になったも ようと報道。中国を中心にアジア市場で底入れの兆しが見え始めたこと で、1-3月期の482億円の赤字から黒字転換したとしている。コマツ は9日ぶりに反発。

債券軟調

債券相場は軟調(利回りは上昇)。前日の米国市場が株高、債券安 となったことをきっかけに売りが先行する展開となった。これまでの急 激な金利低下が一段落したとの見方から新発10年債利回りは3日以来 の高い水準まで上昇した。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比10銭安い138円79銭で 始まり、開始後こそ買いが優勢となって1銭高の138円90銭まで戻し た。しかし、その後は138円80銭台で徐々に上値が重くなり、午後に 入って再び売りが膨らむと一時は138円46銭まで下落。結局は35銭安 の138円54銭で引けた。日中売買高は2兆9428億円。

先物9月物は6月11日の日中安値135円47銭をボトムに、その後 の1カ月間に9連騰と7連騰を含めて一貫して上昇基調をたどったが、 前週後半以降には139円の大台乗せを前に足踏み状態となった。

現物市場で新発10年物の302回債利回りは、前日の終値より1ベ ーシスポイント(bp)高い1.31%で始まった。しばらく1.31%でのも み合いが続いたものの、午後に入ると売りが膨らんで、一時は3日以来 の高水準となる1.34%まで上昇。その後は1.335%で推移している。

円が弱含み

東京外国為替市場では円が弱含み。米金融機関の決算に対する不安 が後退し、日米株価が反発するなか、投資家のリスク許容度改善に伴い 超低金利の円から相対的に金利の高い通貨に資金を振り向けやすくなる との見方が強まった。

一方、きょうから本格化する米企業決算や米経済指標の発表を前に 積極的にリスクを取ることには慎重な向きも多く、一方的に円を売り込 む動きは限られた。

ユーロ・円相場は1ユーロ=130円68銭と3営業日ぶりの水準ま で円安が進行。ドル・円相場も1ドル=93円33銭まで円売りが進んだ。

対円でユーロ高が進むなか、ユーロ・ドルも1ユーロ=1.4000ド ル台を回復。午後には1.4015ドルを付ける場面が見られた。

ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均によれば、14日 発表の米ゴールドマン・サックス・グループの2009年4-6月(第2 四半期)の決算では、利益が一部項目を除くベースで22億ドルとなっ たもよう。1株当たり利益は3.65ドルで、米大手金融機関15社中で最 高となる見込みだ。

前日にはメレディス・ホイットニー・アドバイザリー・グループの 創業者、メレディス・ホイットニー氏がゴールドマンの投資判断を「バ イ(買い)」に引き上げたことを手掛かりに、米株式相場が大幅反発。 14日の東京株式相場も10日ぶりに反発し、外国為替市場ではリスク回 避姿勢の後退から円売り・外貨買いが先行する展開となった。

ゴールドマン以外にも今週はJPモルガン・チェースやバンク・オ ブ・アメリカ(BOA)、シティグループ、金融以外では14日発表の インテルやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)をはじめ、IB M、グーグルといった主要企業の決算発表が相次ぐ。

一連の決算発表で業績持ち直しの兆しが確認されれば、株価の支援 材料となる一方、予想を下回る決算が相次げば、景気の先行き懸念が再 燃し、「株安・円高」の流れが強まる可能性がある。

また、14日には6月の米小売売上高が発表される。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値では前月比

0.4%増と2カ月連続の増加が見込まれているが、予想対比で下振れた 場合には、株価の下押し材料になるとみられている。

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