窮地に立つCITのCEO-メリル出身、住宅ローン関連事業が裏目

【記者:Ari Levy and Linda Shen】

7月14日(ブルームバーグ):経営破たんの危機に直面するCI Tグループの最高経営責任者(CEO)、ジェフリー・ピーク氏 (62)はかつて、ニュージャージー州のオフィスビルからマンハッ タン42丁目にある28階建てのグラスタワーに引っ越してきた。そ れから3年後、ピーク氏は101年の歴史を持つ米商業金融の老舗の 灯をともし続ける闘いを強いられている。

ピーク氏は証券大手メリルリンチでトップの座を射止めるのに失 敗した後、2003年にCIT入りした。その後は成長押し上げのため、 サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンや学生ローン関連 事業にCITを突き進ませることになる。

CITが金融業界で今年最大の経営破たんになりかねないとの懸 念が広がり、投資家らがCITの社債や株式から資金を引き揚げる中、 ピーク氏は米政府からの追加支援獲得に動いている。CITは昨年既 に20億ドル(約1860億円)余りの公的資金を受け入れた。

独立系格付け会社イーガンジョーンズ・レーティングスのショ ーン・イーガン社長は「上級幹部が金融の嵐が差し迫っていることを 十分把握していなかったというのは説得力ある主張かもしれない」と 指摘。「CITは九死に一生を得る経験を重ねてきたが、今回はあま りにも余裕がない」と話す。CITの広報担当カート・リッター氏か らコメントは得られていない。

ピークCEOの下で、CITの株価は07年2月に61.59ドルの 史上最高値を付けたが、業績が8四半期連続の赤字となる中で、その 後98%反落している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE