キリン:サントリーと統合交渉開始、最大手インベブに対抗

ビール国内首位のキリンホールディ ングスは、ライバルで3位のサントリーホールディングスと経営統合に 向けた交渉に入った。実現すれば世界最大のアンハイザー・ブッシュ(A B)インベブを脅かすメーカーが日本に誕生する。

キリンHDは14日、「サントリーと経営統合に向けた交渉の初期段 階にある」と発表した。決定事項は速やかに開示する。2社の合計売上 高は3兆8000億円(2008年12月期)。清涼飲料世界最大手コカ・コー ラの2兆9600億円やABインベブの2兆900億円を上回る。

少子化の日本での事業拡大が望みにくい中でキリンHDは、合併・ 買収(M&A)を通じて海外市場での勢力を拡大している。豪ビール子 会社ライオンネイサン全額出資子会社化を4月に発表したばかりで、フ ィリピンのビール最大手サンミゲルビールへの出資比率も引き上げた。

クレディ・スイス証券の大楠泰治投資銀行本部長は「もともと日本 の食品・飲料企業は細分化が進んで世界では戦えなかった」と指摘、キ リン・サントリーの交渉は実現すれば世界的なインパクトのあるディー ルになる」と評価した。

この統合交渉がアサヒビールやサッポロホールディングスの経営戦 略に影響を与えることは必至とも大楠氏は予想した。キリンHDは1907 年設立で東証1部上場、サントリーは1899年開業で非公開企業。国内ビ ール類シェアが5割を超えるため、統合には公正取引委員会の審査も必 要になる。

キリンHDの株価は前日に続き上昇している。午前終値は前日比27 円(1.9%)高の1419円。アサヒ株、サッポロH株も連日で上昇した。 3社の株価は13日、サントリーとの統合交渉を同日付の日経新聞が報じ たことで軒並み上昇していた。

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