新日石・新日鉱:水島で新設の設備を8月稼働へ-内需減で連携強化

来年4月をめどに経営統合する新 日本石油と新日鉱ホールディングス傘下のジャパンエナジーが、石油 化学メーカー2社と共同で建設している水島製油所の分解設備が8月 末にも稼働する。国内需要が低迷する中で、国内石油精製・石油化学 メーカーは競争力向上のため、地域ごとの連携を強化している。

稼動予定の装置は、コンデンセートと呼ばれる超軽質原油を分解 して石油化学の原料となるナフサや灯油、軽油を作る。新日石とJエ ナジーの広報担当が明らかにした。新日石とJエナジーのほか、三菱 ケミカルホールディングスと旭化成が参加した。コンデンセート・ス プリッターと呼ばれるこの装置は、Jエナジーの水島製油所(処理能 力・日量20万5200バレル)内に建設されており、日量約3万5000 バレルを処理する。

日本の石油製品需要が減少を続けるなか、石油精製各社は減産な どを実施しているが、会社ごとの自助努力には限界があることから、 国の援助を受けて、コンビナートごとの統合を視野に協力を進めてい る。水島地区は連携が最も進んでおり、6月には三菱ケミと旭化成が エチレン・センターの共同運営を発表している。

他の地区でも連携は進んでおり、5月に石油元売り2位の出光興 産と、三井化学が千葉地区のコンビナートを共同運営する方針を打ち 出した。

経済産業省もこの動きをサポートしており、石油精製・石油化学 の統合運営を研究している石油コンビナート高度統合運営技術研究組 合(RING)を通して補助金を交付している。今年度は53億円。R INGには新日石や三菱ケミなど石油化学大手28社が加盟している。

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