キヤノン社長:事務機器市場、景気上向かねば楽観できない

複合機世界最大手キヤノンの内田 恒二社長は13日、事務機器市場について「景気が上向かなければ楽観 的になれない。現状も厳しいと認識しており、まだまだ厳しい状況は 続くだろう」との見通しを示した。同日都内で開いたオフィス向けカ ラー複合機の新製品発表会で語った。

景気悪化で企業は設備投資を抑制しており厳しい情勢が続くが、 内田社長は「先をにらんだ形での事業展開をやっていかなければなら ない」として新製品を発表。一時的にはコスト削減の対象になるが、 わかりやすくきれいなカラー文書の需要は「絶対に回復する」とみて おり、「カラー機が回復したときが景気の回復期になる」と述べた。

キヤノンによると、オフィス向けA3カラー複合機の世界の市場 規模は2008年の約125万台から約127万台に拡大する見通し。一方、 国内では08年の約36万台から09年は約33万台に縮小すると予想し ている。3シリーズ12モデルからなる新製品は9月上旬より順次発売 し、月1万2000台を生産する。

事務機器は前期(08年12月期)連結売上高の約65%を占める主 力事業。世界的な景気悪化の影響で、事務機事業の第1四半期(09年 1-3月期)の売上高は前年同期比35%減だった。今期(09年12月 期)の売上高は前期比19%減の見通しで、売上高営業利益率は14%と 前期から約7ポイントの低下を見込んでいる。

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