中国当局は融資の伸びへの「適度な規制」維持を-人民銀の研究員

中国人民銀行(中央銀行)の研 究員らは、企業利益の減少や与信の集中が銀行のリスクを高める中に あって、中国当局は融資の伸びに対する「適度な規制」を維持すべき だと提言した。人民銀が13日の金融時報で公表したもので、研究員ら の名前などは明らかにしていない。

人民銀が融資規制を緩和し、4兆元(約54兆円)の景気刺激策を 後押しするよう市中銀行に強く求めたことを受けて、中国の融資は今 年、大幅に増加している。米格付け会社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)はこの日、融資が急激に伸びる結果、銀行システムへ の圧力が高まる可能性があるとの懸念を示した。

研究員らは、中国は融資の「安定した伸び」を目指すべきで、政 策を過度に緩和したり引き締めたりすることで不安定な状況を招くこ とを避けるべきだと主張。また、銀行システムは健全だとしながらも、 今年の融資急増はリスクを増大させると警告した。

中国の消費者物価指数(CPI)については、生産能力過剰のた め下落圧力に引き続きさらされると予想。政策担当者は資産価格を綿 密に監視し、インフレが再燃する場合に備えた政策を準備すべきだと 指摘した。

このほか、金融政策については、「適度に緩和的な」スタンスを 維持するよう提唱。人民銀は、金利と市中銀行の準備預金を「柔軟に」 活用し、必要とされる流動性や銀行の収益性に応じてそれらを調節す べきだと述べた。人民元相場については、輸出業者を支援するため安 定を維持すべきだとしている。

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