バーナンキ米FRB議長、出口戦略を説明か-来週の議会証言

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は、同国史上最大の金融緩和策からの出口戦略を来週の 議会証言で明らかにすると、エコノミストらはみている。

FRBは国債買い取りや緊急融資を通じ、過去1年で銀行システ ムに1兆ドルを供給し、バランスシート(貸借対照表)の規模は倍増 した。リセッション(景気後退)が終息してもインフレ率は予想を超 えないと投資家を納得させることができれば、FRBに対する信認は 高まると、バークレイズ・キャピタルのチーフ米国エコノミスト、デ ィーン・マキ氏は指摘する。

FRBで金融政策局長を務めた経歴を持つビンセント・ラインハ ート氏も「いまこそ、出口戦略をはっきりさせる時期だ。FRBは一 丸となっておらず、議長の証言はコンセンサスを提示する良い機会 だ」と語る。

連邦公開市場委員会(FOMC)は15日、最新の経済予測を公 表する。4月の会合では、2010年のインフレ率見通しを1-1.6%と、 今年の0.6-0.9%予想を上回ると予想した。長期見通しは1.7-2%。 10年物の米国債とインフレ連動国債(TIPS)の利回り格差が示唆 する市場のインフレ期待は今年これまでに高まっている。同格差は先週 末に1.52ポイントと、1月の0.09ポイントから広がった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、 米利上げ開始は来年7-9月期で、フェデラルファンド(FF)金利 の誘導目標は同年10-12月期に1%となる見込み。6月の調査では 同四半期までFF金利はゼロ%近くで据え置かれるとみられていた。

プール前セントルイス連銀総裁は「FRBは現時点で金融引き締 め開始をめぐる市場の懸念を呼び覚ましたくはないだろう。それはつ まり、『適切な』時期が来たと決定する上でどのような兆候を求め、 どう認識するのか、FRBがもっと明確にする必要があるということ だ」と指摘。その上で、「その説明は非常に正確なものになる必要がな く、また、そうすることは多分、無理だろう。だが、幾分かの一般的な ガイダンスを得られるのは間違いない」と語った。

バーナンキ議長は21日、下院金融委員会で証言する予定。FR B議長は年2回の議会証言が義務付けられている。

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