英グラクソ:「アバンディア」はアルツハイマー病患者に効かず

英グラクソ・スミスクラインの糖尿 病治療薬「アバンディア」は、アルツハイマー病患者には効果がなかっ たことが、同社の研究で明らかになった。

今回の発見は糖尿病治療薬の世界売上高で一時は首位となったアバ ンディアの戦略に新たな打撃を与えるだけでなく、アルツハイマーが糖 尿病の症例の一形態であるとの理論に疑問を呈するものだ。アバンディ アの売上高は2007年5月に心臓発作との関連性を示す研究結果が報告 されて以来、回復していない。昨年の売上高は8億500万ポンドで、 前年比で40%減少した。

アナリストや投資家の間では、アバンディアがアルツハイマー病の 治療に有効だと期待され、この病気治療からの売上高は年間で最大3億 ドルに上ると見込まれていた。ブルームバーグ・データによると、グラ クソは4月にアバンディアのアルツハイマー病治療向け開発を世界的に 停止した。

グラクソの神経科学担当バイスプレジデント、マイケル・ゴールド 氏はインタビューで、今回の研究や比較的長期間にわたって別の治療と 組み合わせてアバンディアを1日1回処方した2つの追加試験では有 効性は見られなかったと述べた。

ウィーンで開かれた国際アルツハイマー病会議でゴールド氏が公表 した研究結果によると、軽度から中度のアルツハイマー病患者553人 を対象に6カ月にわたって実施した研究では、強い遺伝性素因のない人 でアバンディア投与による認知力や機能、行動、日常活動の改善は見ら れなかったという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE