キリン株急騰、サントリーと統合交渉報道で昨秋来高値-ビール株高い

サントリーホールディングスとの経 営統合交渉が報じられたキリンホールディングスの株価が急騰。一時 11%高となり、昨秋以来の高値を付けた。世界的な総合食品メーカーと して規模のメリットにより収益基盤強化につながるとの見方が広がった。

キリンHD株は買い気配後に前週末比140円(11%)高の1431円で 取引を開始、2008年10月初め以来約9カ月ぶりの高値を付けた。値上 がり率も9カ月ぶりの大きさ。午前10時18分現在で同113円(8.8%) 高の1404円で取引が進んでいる。サントリーは非上場企業。

髙木証券金融商品部株式課の菊池重夫氏は、キリンHD株について 国内市場が伸び悩んで海外展開で生き残りを図る必要があるなか統合に より「マーケティングや生産面でも規模のメリットを生かすことができ るうえ、ブランド力向上にもつながる」と期待感を示した。

同業サッポロホールディングス株も同50円(9.9%)高の555円、 アサヒビール株も一時50円(3.7%)高の1411円まで上昇した。クレデ ィ・スイス証券の大楠泰治投資銀行本部長は「この統合交渉がアサヒと サッポロHの経営戦略に影響を与えることは必至だ」との見方を示した。

13日付の日経朝刊は、キリンHDとサントリーが経営統合の交渉を 進めていることが明らかになった、と報じた。年内合意を目指すという。 統合が実現すればビールと清涼飲料で国内首位に浮上、世界でも最大級 の酒類・飲料メーカーとなるとしている。キリンの前期(2008年12月 期)の売上高は2兆3036億円、サントリーは1兆5130億円。

昨年末にキリンHD加藤壹康社長とサントリー佐治信忠社長が水面 下で統合交渉を進め、7月上旬までに交渉に入ったことを両社長から関 係役員にも伝えた、と日経は報じた。サントリーは少人数の専門チーム を設置し、キリンHDも企業の合併・買収(M&A)を専門に手掛ける 部署を中心に調整中という。

この報道についてキリンHD報道担当の安藤亮氏は「個別の案件に ついて交渉に入っているかどうかについてはコメントしない」と内容を 肯定も否定もしなかった。サントリー報道担当の竹本彩氏も報道につい て「キリンとは飲料の一部地域の共同配送や資材調達などで一緒にやっ ていることはあるが、報道されたような経営統合について具体的に決定 している事実はない」と同じ立場を示した。

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