米国債(10日):続伸、逃避需要膨らむ-10年債3.30%

米国債相場は続伸。過去1カ月 の世界的な株安とリセッション(景気後退)が長期化するとの観測を 背景に国債の相対的な安全性を見直す買いが入った。週間ベースで5 週連続高と、今年最長となった。

7月の米消費者信頼感は3月以来の低水準に落ち込んだ。米株式 相場は下落、S&P500種株価指数は4週連続安で取引を終えた。

ジェフリーズ・グループの主任テクニカルストラテジスト、ジョ ン・スピネロ氏(ニューヨーク在勤)は「芽吹き説は早計だった」と 指摘。「間もなく回復すると示す根拠は一切存在しない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時41分現在、10年債利回りは前日比11ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.30%。週間ベースでは20bp 下げた。10年債(表面利率3.125%、2019年5月償還)価格は 30/32上昇の 98 19/32。

ブルームバーグが金融機関を対象に実施した調査によると、10 年債利回りは年末までに3.55%となる見通し。7月1日時点の予想 では3.72%を見込んでいた。

4回の入札

S&P500種株価指数はこの日0.4%値下がりし、週間ベースの 下落幅は1.9%となった。

7月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は

64.6と、前月の70.8から低下した。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想中央値の70.0も下回った。01年末から07年 末まで続いた景気拡大時の同指数平均は89.2だった。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏(ニューヨーク在勤)は「経済指標は引き続き、 芽吹きがわれわれに喜びを与えるまでには長い道のりがありことを示 している」と指摘する。

米財務省は今週、4回の利付国債入札を実施。入札規模は総額 730億ドルだった。10年債は8日、その日実施された190億ドル規 模の入札で応札倍率が過去最大となったことを受け3月以来の大幅高 となった。景気回復が予想よりも遅れるとの見方から安全資産として の国債に資金が集まった。

米国債への需要は高まっており、特に海外の中央銀行など間接入 札が増えている。10年債の落札全体に占める間接入札の割合は

43.9%と、6月の入札時の34.2%を上回った。3年債では54%と、 6月時点の43.8%から増加。前日実施された30年債入札では間接入 札の落札割合が50.2%と、06年2月以来の高水準だった。

経済成長

グッゲンハイム・キャピタル・マーケッツの米国金利トレーディ ング責任者、トーマス・ディガロマ氏は「景気が活力の兆しを見せな いなか、安全投資先とされる国債への需要は高い」と語る。

米財務省は27日に20年物インフレ連動債の入札を追加発行(リ オープン)形式で実施する。入札の2週間休止は5月以来となる。

ブルームバーグ・ニュースが2-8日に実施したエコノミスト調 査によると、米実質国内総生産(GDP)は7-12月に平均1.5%成 長すると予想されている。先月の調査では1.2%を見込んでいた。失 業率は来年初めには10%を超え、年間ベースでは平均9.8%となる見 通し。

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