クレディ・スイス:アジアで経験豊富なプライベートバンカーを募集

時価総額でスイス1位の銀行とな ったクレディ・スイス・グループは、富裕層向けサービス事業で、ア ジアで運用資産を増やすとともに経験豊富なプライベートバンカーの 採用を図っている。

業界全体は収入縮小に見舞われているが、同行のアジア太平洋地 域プライベートバンク事業の責任者、マルセル・クライス氏は10日の インタビューで、「当行は引き続き顧客増加傾向にある。新資金が流 入していることで分かる」と語った。

同行の発表によると、アジア太平洋地域のプライベートバンク事 業は2009年1-3月期の純流入が26億スイス・フラン(約2210億円) となった。08年全体では84億スイス・フランが流入。スコーピオ・ パートナーシップ(ロンドン)の調査によれば、プライベートバンク 業界全体の運用資産は08年に前年比17%減少し14兆5000億ドル(約 1344兆円)となった。

クライス氏は、アジアのプライベートバンク事業はまだ「困難な 時期を脱してはいない」として、顧客の「リスク意識は依然高い」と 述べた。市場混乱で損失を被ったことから、今は投資商品を理解する ことや透明性を強く求めているという。

クレディ・スイスのアジア太平洋地域プライベートバンクの運用 資産は今年3月末時点に534億スイス・フランで、07年末の684億ス イス・フランに比べると減少。

クライス氏は、「市場と経済がしっかりとした成長軌道に乗らなけ れば、業界の持続的回復はないだろう」と語った。

顧客開拓・関係強化に携わるバンカーのアジア太平洋地域での数 も3月末時点で390人と、08年末の420人から減っていた。一方で、 最近3カ月間に新聞広告などで、シンガポールや香港、日本、オース トラリアの顧客に対応するための「経験豊富なプライベートバンカー」 を募集したという。

クライス氏は「機会をとらえて経験あるバンカーを採用する」と して、「ただ商品を売るのではなく、顧客へのアドバイスこそが重要だ ということを理解しているバンカー」が求められていると語った。

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