英中銀:量的緩和策が「転換期」迎える、来月打ち切りも-アナリスト

イングランド銀行(英中央銀 行)は国債などの資産買い取りを通じて金融市場に資金供給する緊 急プログラムを来月で打ち切る可能性がある、とエコノミストらは 予想している。英国が見舞われている過去最悪のリセッション(景 気後退)が和らいでいることが理由。

英中銀は9日の金融政策委員会(MPC)で、同プログラムの 枠を1250億ポンド(約18兆8800億円)のまま維持することを 決め、7月末に国債購入を休止すると明らかにした。クレディ・ス イス・グループやシティグループ、フォルティス・バンク・ネーデ ルランド・ホールディングによれば、これは英中銀が同プログラム を終える準備をしている可能性を示唆するという。

フォルティスのエコノミストで、英財務省の元高官であるニッ ク・コーニス氏(アムステルダム在勤)は、「転換期にある。経済 が安定化したもようであることは分かっている。政策の効果は見え ないものの、当局は行き過ぎを懸念し始めている可能性がある」と 語った。

英中銀のキング総裁は同プログラムの効果について8月に評価 を行う予定。打ち切りを決めた場合、政策の焦点は出口戦略に移る ことになる。一部のエコノミストは、国債購入による量的緩和がイ ンフレにつながると懸念している。これに対し、英中銀高官らは買 い取った国債を売却し、金利を引き上げることでそうしたリスクは 阻止できると強調する。

シティグループの西欧担当エコノミスト、マイケル・ソンダー ズ氏(ロンドン在勤)は「資産買い取りプログラムを今月拡大しな かったことで、来月これを打ち切る可能性が高まった」と指摘。成 長の展望は上向いており、インフレ見通しも高まっていることから、 同プログラムを継続できる余地は小さくなったもようだ、と語った。

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